紐靴じゃなきゃダメだったのでは?

変わりゆくドレスコード

「スーツに合わせる靴は紐靴に限る。唯一の例外はモンクストラップだ」と書いたのは、服飾評論家の落合正勝先生でした。「まず最初に投資すべきは靴である」との名言も残されている先生の言葉に、今も戒律のように従っている人は少なくないようです。

「すね毛を見せるのは紳士最大のタブー」というのも、よく知られたセンテンスですよね。昔はスーツのときは必ずロングホーズを履いてすね毛を見せてはいけないと言われましたが、以前「ロングホーズは、昨今の細身のパンツにひっかかる」ということで現代のドレスコードに合わないことをお話しさせていただきました。「スーツに紐靴」も、現代のドレスコード的にはいかがなものでしょうか?

「スーツにスリッポン」はNGドレスコードでしたが、今夏のピッティでは「スーツに素足でスリッポン」「スーツやジャケパンにスニーカー」というお洒落紳士がわんさかでした。

パンツが細くなっているのに、靴はグッドイヤーの重たい紐靴ではバランスがとれませんからシングルソールのタイプ、もしくはマッケイのスリッポンが最適なのです。

ちなみにスリッポンにも流行があって、少し前ならドライビングシューズが全盛でしたが、来季はラウンドトゥのタッセルローファーやデッキシューズが主流になりそうです。最近はメンズのトレンドも移り変わりが早くなってきました。


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