シャツこそサイズ
スーツ姿を美しく見せるためには、スーツのサイジングも重要ですが、Vゾーンに覗くシャツに気を使うと一気にスマートに見えるようになります。首周りのサイズが合っておらず、台襟が首に吸い付いていないのも失敗ですが、もっとも注意すべきはシャツのシワ。シャツの胸に生地の余りやたるみが生じていると、絶対的に美しくないんです。サイズの合わない既成品のシャツを着ている方は注意が必要です。
シャツは身体にジャストフィットしていることが絶対条件。たしかなサイズのシャツ選びはオーダーするのが間違いありません。既成品のシャツは、厚い胸板と絞ったウェストを持つ外国人モデルのボディスペックをベースに作られているので、普通のおじさんが着ても、ぜんぜん美しくないんです。
既成品のシャツは、首周りのサイズで選ぶことので、胸周りの寸法を選ぶことができません。その場合は、身幅のあまり具合をみて、サイドを内側につまんで、ミシンで裏から余った部分を縫って切り取ってしまいましょう。あまりピタピタ過ぎると息をするのも苦しくなるので、そこは多少の余裕をみてください。着たときに、ほどよくボディラインが浮き上がるくらいジャストフィットまで詰めてしまいましょう。自信がない人は、お直し屋さんと相談です。でも5,000円のシャツのお直しに3,000円かけるのもいかがなものかと。
お腹まわりの気になるお年ごろの方は、むしろ余裕のあるシャツを着てお腹がでているのを画す方がよいのでは?と思っていませんか。それはかえって逆効果。むしろ身体のラインを強調して、お腹はぽっこりでも胸板から腕に生地の余りがないほうが、きちんとシャツを着ているように見えるもの。お洒落なイタリアおじさんは、みーんな潔くぽっこりお腹がそのままわかるようなシャツとスーツを着ています。