クラシックブランドは古クサくない!

若者にもキートンを

「クラシコ・イタリア」「クラシックなスーツや靴」など、「クラシック」という言葉が、メンズファッション誌ではよく使われます。

「クラシック音楽」や「クラシックカー」など、「クラシック」という言葉には「古い」「古典」などのイメージがつきまといますが、ファッションに於ける「クラシック」とは「最高峰」「最高級」といった意味です。「クラシコイタリア」は、イタリアの高級既製服メーカーが参加する業界団体ですし、「クラシックなスーツや靴」といえば、伝統に裏打ちされた脈々と受け継がれ完成された最高品質のアイテムを指します。

10代、20代の若者にはちょっと手が出ないブランドばかりです。価格帯もそうですが、スーツやシャツの型紙からして、若い人のスリムな体を想定していないブランドもありますので、似合わない(ちょっと大きいんですよね。スリムな体格には合わないです)ことも少なくありません。クラシックな既成スーツは、そこそこお腹のでた大人向けのサイズペックで作られていますので、若い人にキートンやブリオーニを着せるなら、オーダーするか相当手を入れて直さなくてはなりません。

最近はこの手のクラシックメゾンも細身の若向けモデルをリリースしたりして若返りを図っています。たとえばブリオーニはグッチグループの傘下に入ってクリエイティブディレクターを導入させましたし、キートンも社長イケメンの双子の息子をモデルに、若向けもカテゴリーとして「チーパ」というラインを持っています。

若い人向けのファッション誌は「モード」誌や「ストリート」誌などとカテゴライズされますが、モードはデザイナーズファッション、ストリートは街から自然発生した、中小規模のブランドや、古着などカジュアル拭くを組み合わせたものです。大人のメンズ誌では「ストリート」という言葉を使わないのは、大人たちのカルチャーから自然発生するスタイルがないからかもしれません。

繰り返しになりますがクラシックとは、メンズファッションの歴史から脈々と紡がれてきた定番的なアイテム、ジャケット、シャツ、ネクタイ、パンツ、スーツ、コートでコーディネートされたスタイルをいいます。ブランドも新生より歴史あるところが多く、100年を越える歴史と伝統を持つところも少なくありません。歴史の浅いクラシックメゾンは、大抵の場合、OEM工場や、元々どこかクラシックメゾンにいた人が独立したところですから。


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