青山で注文服を
今日、ストラスブルゴ南青山店の3階に面白い店がオープンしました。昨日オープニングパーティに行ってきたんですが、写真を撮り忘れました。
ストラスブルゴ ハウス テイラーズ ラボ(ゼロヨンラボとかぶってる?)は、3人のテーラーが常駐する「仕立ての研究所」です。スーツの松熊良太、シャツの山神正則、パンツの五十嵐徹の3人が、ここで実際にオーダーを受け付け、仕立て作業を行います。そう、職人が実際に切ったり縫ったりアイロン掛けたりしてるところが見られるんです。見事な手さばきを見ていると、これだけでご飯3杯はかきこめます。カウンター形式の店内ですから、ボケーっと日がな一日仕事ぶりを見ているだけでも楽しそう。夜遅くまで働く職人もいるでしょうから、カクテルの一杯でも出してくれて、服飾談義をしながら飲めるバーになったらいいのに。。。
パンツ職人の五十嵐徹さんとお話しする機会を得ました。以前、ショップで見たことがあったのですが「アイロン使ってるなー」という印象のパンツでした。実際に試着したわけではないので、ぶっちゃけ「パンタロナイオの尾作さんとはどう違うの?」と直球をぶつけてみました(以前、イタリアで某ブランドに「で、おたくのパンツはインコテックスのパンツとどう違うの?」と聞いて、職人にキレられたことがあります)。すると五十嵐さんは丁寧に答えてくれましたよ。「尾作さんは◯◯◯◯とすると、私はアンブロージでしょうか」。大事なとこ、忘れちゃってごめんなさい。「◯◯◯◯」を知りたい人は、ぜひお店へ足を運んでください。若干20代。これからが愉しみな職人です。高校時代はスポーツ科で、大学でも人間の骨格について学んだという経歴の持ち主。ご本人はラグビー部みたいな体育会系体型ですが、スラっと細身のパンツを穿いていました。この人なら、「足が短くて、どんなパンツをはいてもかっこよくならない!」というボクと同じ悩みを持っている人を解消してくれるのではないでしょうか。
シャツ職人の山神正則さんには、以前インタビューしたことがあります。この人は、トンデモないシャツオタクです。銀座にあるVESTAバイ・ジョン・フォード(マネージャーの北川さんはお友達)でスーツの丸縫いを学んでいたことがありますが、その修業期間は「シャツを仕立てるにはスーツを知る必要がある!」という思いから。シャツのテーラーになりたいがためにスーツを学んだという、警察官になりたいから泥棒になってみる(ちょっと違うか?)みたいなお方です。先週まで福岡在住でした。下のお子さんはまだ3ヶ月ぐらいじゃなかったかな? いまはウィークリーマンションに単身赴任されているそうですが、福岡時代は上のお子さんの保育園の運動会にもスーツにネクタイで参加されるというほど、とにかく上から下までつねにビシッとスーツで決めています。そういえば、先ほど先の五十嵐さんとFacebookでお友達になったのですが、TLに飲んだあとにバッティングセンターで遊んでる五十嵐さんと尾作さんと山神さんの写真がありました。スーツ姿の山神さんが、ジャケットの裾を見事に翻らせて思いっ切りフルスイングしてました。
スーツの松熊さんとお話する時間がなかったのが残念ですが、僕、一応スーツが専門なので、たぶんすぐにお話する機会がくると思っています。