カウンターつければよかったかな? Blogをはじめてまだ3ヶ月半ですが、 多くの方に読んでいただいているんだな、というPVが。 感謝、感謝、感謝です。 これから、もうちょっとギリギリの話をしていこうと思います(笑) 今後ともよろしくお願いします。 ... 続きを読む
「日想」カテゴリーアーカイブ
雑誌に書けない、サンプルセールの話
お買い得な貸出サンプル狙い 今シーズンのメンズファッション誌は、そろそろお終いです。いや、もちろん来月もちゃんと発刊されますが、そろそろ各プレスが冬物サンプルの貸出しを終了するのです。こうなると雑誌で紹介する最新アイテムがなくなってしまうので、特集も「人気ブランドの定番」とか「ショップが提案する」とか「お洒落スナップ」とか、新作商品が登場しない企画ばかりになっていきます。これからの季節、靴と鞄と時計の特集が多くなっていくのも特長ですね。 雑誌に掲載されている商品は、ブランドやセレクトショップがとくに力を入れているシーズン商品のサンプル品です。サンプルといっても食品サンプルのように食べられないニセモノというわけではなく、商品入荷よりちょっと早めに用意されたり、あるいは商品のなかから1点抜き出してプレスルームに保管されている”撮影用”商品です。バイヤーが「これは売れる!」あるいは「これを売りたい!」と踏んで用意したたくさんのサンプルのなかから、雑誌の企画にあわせてチョイスされていますので、当然他誌とカブる場合もあります。たくさん売りたいのでたくさんメディアに露出したい商品は、何度も何度も貸し出されます。そんな人気アイテムは、たいてい店でも好調な売上を見せるので、最終的にはサンプルを引き下げて誌面露出を控えます。このあたりがプレスコントロールの腕の見せ所だったりします。 逆に、せっかく用意したのに企画に合わないなどの理由で、一度も日の目を見ることないサンプルもあります。そんなアイテムは店でもあまり動かなかったりします。売れなくても、店としてブランドとして、こういうアイテムを売り、作り続けることが大切な使命であり、アイデンティティであると信じているところもあるので、意外とこういうサンプルが興味深かったりします。こういうのはプレスルームで見ることができるのですが、一般の人はプレスルームに入ることはできないので、メディア関係者の特権かな。 サンプル品はシーズンが終わると、アウトレットに流れたり、社内外関係者向けのファミリーセールやサンプルセールにでたりします。今年もそろそろ、そんな季節がやってきました。関係者なら、シーズン前の展示会で、先にオーダーをつけて商品の下代(卸売価格)で購入したり、シーズン後のサンプルセールで3割〜5割ぐらいの割引価格で購入できます。 サンプルセールがあるから、この仕事をやってるっていう人も結構います。 ... 続きを読む
オジサン注意報
ところによりオッサンになるでしょう オヤジになるのはいいと思うんですが、オジサンになってはダメだと思うんです。年を取れば男も女もいろんなところが弱ってきますし、美意識=お洒落しようっていう意識も低下してきます。こうなったら女はもちろん男としては終了ですので、だんだんと生きる喜びや意味も見失って一気に老けこんできます。外側が枯れて、中身も枯れては、人生もつまらないと思いませんか。縁側でお茶すするだけの老後もいいですが、まだまだやりたいことありませんか? さて、そんなオジサン化の兆候を5つばかりご紹介します。1つでも2つでも表れたら、ご注意ください。 1 紐靴がめんどくさい。 オジサンになると、腰を曲げたりしゃがんだりがキツくなってきます。紐靴を結ぶのがめんどうなので、さっと履けるスリッポンが多くなります。最近、レースアップ靴よりローファーを履くことが多くなったら、オジサン化しているのかもしれません。 2 2年以上前の下着を着ている。 アンダーウェアなんて誰かに見せるもんじゃないし、と何年も同じヤツを履いていませんか? 女の子に見せる機会もないし、ジムに通ってるわけでもないし。ボクサーかトランクスかはどちらでもいいんですが、ヨレヨレのクタクタの下着は男としての諦めの象徴です。 3 ヘアスタイルがどうでもいい。 整髪料を使わなくなったらオジサン化してきたのかも。デップ、ムース、ミスト、ワックスなど、中学生・高校生の頃は朝学校に遅刻しそうになっても鏡の前でヘアスタ織るにこだわっていませんでしたか? スタリングに慣れた大人なら、時間はかけないかもしれませんが、手を抜くようになったらオジサン化してきたのかもしれません。 4 スーツに白シャツを合わせることが多くなった。 色柄シャツを選ばなくなってきたのは、コーディネートを考えるのが面倒になってきた証拠です。フォーマル&ドレッシーなスタイルを目指しているのならともかく、とりあえず白シャツ着ておけばいいや、は明らかにオジサン化しています。 5 同じベルトを使いまわしてる。 会社に行くときのスーツも、休日のデニムにも、同じ黒革のベルトを使いまわしていませんか。もちろん、それが似合うのなら結構ですが、なんにでも同じベルトを使いまわす理由が、「ほかのベルトはサイズがあわないから」だとしたらいけません。ドレスもカジュアルも使える同じベルトはあると思いますが、せめてオン・オフはベルトを変えるぐらいしてください。 以上、自分への戒めも含めて。 ... 続きを読む
迷彩を使えばおじさんは、お洒落に見えます
ワンポイント迷彩のススメ もしゃもしゃ素材だとか、黒使いだとか、メンズクラシックの今季のトレンドキーワードはいくつかあるのですが、正直少々弱いなと思っていたところ。もしゃもしゃ生地は、いつまでブームが続くかわからないうえに、着るシーンも限られそうだし、黒は定番ですが、定番すぎてトレンドといわれても気づかないし。 そうこうしているうちに、ああそういえば、これはたしかにトレンドだワ、と感じたのが「迷彩柄」です。 「迷彩柄なんて、定番じゃん」というのは、若者向けのカジュアルファッションの世界の話しで、おじさんに迷彩ってあんまし聞かないでしょ。会社員がスーツに迷彩の小物使いとか、あまり見ないでしょ。だからこそ、上手く使えば、頭抜けるわけです。鞄や財布、革小物、iPhoneケースなんかでもいいと思います。「おじさんが持ってると新鮮!」がキーワードなんです。 例えば迷彩柄のカーディガンをスーツのインナーに。ちら見えぐらいなら、許してくれる職場・業種はあるんじゃないかな。ソックスとか、ベルトとかでもいいですよね。あとはクラッチバッグが迷彩とか。ネイビースーツに迷彩のクラッチとか、社内会議の資料入れるぐらいならいいんじゃないでしょうか。 クラシックの定番アイテムが迷彩になるのは新鮮です。迷彩のスーツとか、迷彩のネクタイとかもでていますが、こちらはかなりシーンが限定されますから、あくまで小物(ネクタイ以外ね)で足すことをおすすめします。何着ても許される方なら、是非トライしてみてください。あ、迷彩のカジュアルアイテムは普通ですよ。そちらは定番として、休日に着てくださいね。 ... 続きを読む
大人のお洒落の基礎がわかるわずか8Pの著作
『布団』しか読んだことありませんでした 落合正勝、出石尚三、遠山周平、林勝太郎、etc.服飾評論家といわれる先生方の著書を片っ端から読んでいた時期がありました。仕事で必要だったので。で、ある人に勧められたのが永井荷風の『洋服論』です。 前出の先生方は歴史と伝統を踏まえ、論理的に服飾を解析するのがお得意で、それはとてもためになるものだったのですが、やはり「そこまでウンチクがなきゃいけないのかな?」と、少々懐疑的だったのは事実。元々、ストリートファッションやモードを通ってきた自分としては、「クラシックって、めんどくせーな」という思いから逃れることはできませんでした。 そこへ永井荷風。『濹東綺譚』や『ふらんす物語』など、歴史の教科書でしか知らなくて読んだこともなかったのですが、『洋服論』は、紳士服のあるべき姿について書かれた、超短編です。これがじつに腑に落ちました。 Amaszonで無料配信されています。しかもたったの8ページ。通勤途中の電車内で読み終えられます。ぜひ読んでみてください。 ... 続きを読む