スーツって会社に着ていくときの制服だし作業服ですよね。
堅苦しいし、面倒くさいし、できれば早く帰って脱ぎたい服でしょう。でも「スーツとは、ただ単に上下共地の服」こう考えたらどうでしょう。もっと広がりのあるお洒落ができる服じゃないでしょうか。
ジャケット&パンツのビジネススタイルが一般化して、街中や電車のなかで、紺のジャケット&グレーパンツのビジネスマンを多く見かけるようになりました。こんなふうに流行ってくると、同じような格好をしていてもなかなかお洒落に見えません。紺ジャケ&グレーパンツという同じようなスタイルのなかで、「誰が一番カッコよく着こなせてるか選手権」なんて、難易度高いですからね。
来春の展示会をまわっていると、多くのブランドがスーツもしくはセットアップスーツのスタイルを提案していました。伊勢丹の「ビーチスーツ」コレクションには、内外の錚々たるデザイナーズブランドが参加しています。9分丈から短パンまでののカジュアルなボトムズを組み合わせたセットアップのスーチングをトム・フォードからハバーサックまで、スタイルも素材も様々でした。
上はすべてユナイテッドアローズの展示会で展示されていたもの。ミリタリー風ジャケットとカーゴパンツのセットはkolorの新作です。デニムのノーカラージャケットとデニムスラックスのセットアップ、オーバーオールとカバーオールジャケットではなくテーラード風ジャケットのコンビネーションなど、「共地」ならなんでもスーツ!」的な軽いノリが良さそうです。
つまりは極めてカジュアルスーツ。上着とパンツの合わせを考える必要なし。お出かけ前の忙しい時間も短縮できるし、お洒落に見えるし。僕はこの春スーツでいく気満々です。