流行とトレンド。

「トレンド」って、なんでしょう?

「今季は大柄チェックがトレンド」とか「トレンドのブークレ調素材」なんて、メンズ誌で書かれていますが「今季は大柄チェックが流行中」「トレンドのブークレ調素材」と書くのと、どう違うのでしょうか。

この「トレンド」という言葉について、きちんと使い分けているのは雑誌よりセレクトショップのバイヤーさんです。「流行」とは、いま街中で多く見られること。うまく活用していてお洒落な人も、そうでない人も着ているものを指します。いまならさしずめボーダー柄や、ニューバランスあたりが「流行中」でしょうか。対して「トレンド」とは、お洒落を先取りするセレクトショップの提案だったり、デザイナーの来シーズンのコレクションで登場する打ち出しのことを指す場合が多いようです。いまなら「タータンチェック」や「柄パンツ」あたりがトレンドでしょう。

ですので「今季トレンドの」と書かれている場合は、「今シーズン、まだそんなに売れてないけど、提案としてどうですか?」のニュアンスが含まれます。「今流行中の」は「ちょっと前にトレンドとして挙がっていたけど、実際に売れまくって、街でも着ている人多いですよ」という意味。ほかにも「いまが旬」とあれば「いま着るのにちょうどいい頃合いの流行感、トレンド感。実際に流行っているかどうかはともかくとして」だし、「今っぽい」「今風」とあれば、「直接的に売れているとか流行っているとかではないかもしれないけれど、今流行のスタイルやテイストにうまく合うのではないでしょうか」という婉曲表現になります。少なくとも、僕はそう書き分けています。

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