ファッションスナップの現実。 その1

年に2回のファッション閑散期

雑誌に限らずWEBでも、メンズファッションのスナップが大人気企画のようです。とくに2月と7月には、雑誌でスナップ特集が組まれるほど。これにはいくつか理由があります。

一般に「ニッパチ」と言われますが、2月8月はシーズン業種を覗く、様々な業種で閑散期といわれます。ファッション業界も例外ではありません。春夏モノは7月までにほとんどを売り尽くして、8月はセールも終わった頃。秋冬モノも、たいてい1月にバーゲンセールを終え、2月には梅春物といわれる季中商品も投入されます。

この時期に夏や冬のファッション特集をするには、ちょっと時期が遅くて、商品を掲載しても「もうすぐ夏も終わっちゃうし、着る期間が短いかな」とか「まだ寒いけど、もうダウンも買っちゃったから予算もないし」と、服が売れないのです。加えて雑誌の撮影協力として貸し出してくれるメーカーやショップのプレスサンプルも貸出を停止して、次のシーズンの準備を始めているので、撮影商品を借りることができません。商品を撮影して掲載するより、スナップ写真でページを埋めるしかないわけです。

メンズ誌に限らず、若者向けのストリートファッション誌でも同様です。2月、7月売りの号では読者スナップの特集が多いはずです。もうひとつの理由は、明日お話します。

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