良い靴を履くと、スーツが2割高く見える
昨日、すぐにスーツ姿が素敵に見えるために、紺無地のネクタイを買いましょうと書きました。その効果を実感できたら、次はいよいよ靴に気を使いましょう。
服飾評論家の故・落合正勝さんは、まずなにより靴に投資すべきと書きました。否定はしませんが、その境地にたどり着くには、スーツもシャツもネクタイも、そこそこ着てみて男のスタイルがある程度わかってからでないと無理なんですね。20代で、そこそこ良い靴を履いてても、わかってくれる人は少ないですから。
30代になるとそうはいきませんよ。スーツもそこそこのブランドを要求されます。2プライスでもいいんですが、たまにはセレクトショップでも百貨店でもいいのでブランドスーツをクロゼットに入れておきたい年頃。そうなると、靴もいままでのように、商店街の安売り靴屋や靴流通センターというわけにはいきません。
で、先に言っときますと靴の予算は5万円以上は必要です。インポートなら10万円でも普通です。決して高くありません、なぜならきちんとメンテナンスすれば、スーツよりも遥かに長く履けます。下手すりゃこの先、サラリーマンを定年退職するまで履けます。
国産の良質な靴なら5万円もあれば、なんとかなります。ミヤギコウギョウやトレーディングポスト、三陽山長あたりなら、良質な靴が買えます(海外ブランド、とくに英国靴なら5万円以下はないかな。10万円もっていって、いくら残るかなー、と考えるほうがいいでしょう。クロケット&ジョーンズならいけるかな、エドワード・グリーンは難しいかな、そんなかんじです)。
「良い靴を履くと、スーツが2割増に見える」といいますが、そんなことはないですよね。ただ「足元を見られる」という言葉もあるとおり、安い靴、磨り減った靴を履いていると、どうしても人間的に格下に見られます。なめられます。そこそこ良い靴を履いていると、気分も揚がるもので、それが態度に出るんです。靴だけじゃないですけどね。
明日は、靴選びの方法について、ちょっと書いてみようと思います。