もっとも投資すべきは「靴」である
稀代の服飾評論家・落合正勝さんがそう書いたように、靴は流行があまり変わらないうえに、サイズの変化がしにくいので、良いものを長く履くべきという考え方を全面的に支持しつつも、「年がら年中、革靴をはくってわけにもいくまいて」というのが本音です。スニーカーもサンダルもはっきたいし。
しかしながら春からこちら、靴下を履いてレースアップの革靴をはいた記憶がとんとございません。自分自身、スニーカー履いてることが多いですね。
で、流行予想の答え合わせとしては「はい、たしかにスニーカーとダブルモンクは、相変わらずどこでも売れております」です。レースアップ靴の代わりにダブルモンクで事足りるといったかんじで、たしかにスーツにダブルモンクの人、多いように思います。紐靴じゃないから目立つだけかもしれませんが、足元にキラリとメタルのバックルが輝くのは、やっぱりなんだかカッコいいんだと思います。グッチのホースビットみたいな。
スニーカーにあっては、セレクトショップの展示会でも定番スポーツブランドの別注モデルや北欧のみたこともないスニーカーブランドやら、新たな展開をみせていますし、次号7/24売りの雑誌『LEON』でもスニーカー特集が企画されています。具体的な新ブランドは、追々ご紹介できればと思います。
とはいえ、2年前となにも状況が変わってないわけではなく、新しいところではスリッポン&ローファーが一般化しました。ただしフェランテみたいにスマートなイタリア顔のスリッポンも結構ですが、オールデンとかクロケットとかのちょっと無骨なタイプがいいかも。
そして真打ちとしていま一番トレンドとされているのは、タッセルローファーです。ジャケパンはもとより、スーツにもタッセルローファー。もちろん素足履きがお約束です。