月別アーカイブ: 2014年12月

ネイビー!ネイビー!

子供の頃から男は青色、女は赤色ってのはなぜなんでしょう? うちの3歳の娘には赤系の色物をいっさい与えなかったのですが、モノ心ついてきてからはおもちゃもおかしも服もピンクを欲しがるのはDNAのせいだとしか思えないのですが。 来春、メンズのトレンドカラーはネイビーです。濃淡で組み合わせるグラデーションが、多くのブランドやショップで提案されています。ネイビーなんて定番色なので、いまさら言われなくても、という感じですが、昨春は赤、黄色、緑など、いろんな色柄を取り入れていたので、来春はちょっと落ち着いた感じですね。ウールでもオックスフォードでも、デニムでも、リネンでも、なんでもかんでもネイビーを着ておけば間違いないかんじです。 ネイビーという色には、男気、誠実、高貴、行動、優雅、余裕、貫禄など、さまざまな要素があるようです。元ブリオーニCEO、現カルーゾ社CEOのウンベルト・アンジェローニ氏は、ネイビーという色だけで一冊本を書いています。海外ではビジネスカラーの定番色として、日本人は「ねずみ色」ともいわれた昭和の産物チャコールグレーのビジネスマンや近年モードからやってきた黒(の織柄入り)スーツの若いサラリーマンが多いですが、グローバルなビジネスカラーとしてネイビーを薦めています。そういえば、政治家もネイビースーツが多いですよね。黒とか逆に少ないような。 手持ちのネイビースーツ、ネイビーニット、ブルーシャンブレーのシャツ、デニムなど、ひっぱりだしてくればなんとかなります。でもマリンな気分を添えると、なんだか違うような気がするので、セント・ジェームズのボーダーシャツはやめておいたほうがよいかもしれません。 「流行りものは着ない」宣言しといて、流行りモノ情報を書くというなんとも屈折した商売だなー。 ... 続きを読む


クリスマスは、だっさいセーター着て集まれー

『はちみつとクローバー』の山崎くんなら着こなしちゃうよねきっと アグリーセーターが流行ってるそうな。クリスマスにダサいセーターをプレゼントしたことに始まったとか、おばあちゃの手編みのセーターだとか。みんなでダサいセーター着て集まるパーティがあったり、ネット上に専門店があったり。へー。 それじゃ、着てみようかな? とはならないけど、先日のサブールも同じでファッションを介したコミュニケーションって面白いと思う。「服は買ったけど、どこに着ていけばいいの?」っていうのはだめ。「着ていく服がない」ほうがまだまし。買えばいいだけから。むしろ「行くところがないから、服がいらない」っていう状況がまずいと思う。 アグリーセーターパーティも、一種のドレスコードパーティですね。ボウタイパーティー、チェックパーティ、イエローパーティ、ツイードパーティ、etc.。もっともっと広がるといいと思う。僕らもこれから「服を着て、街に出よう!」という活動を推めていきたいと思っています。 ... 続きを読む


これもスーツ、あれもスーツ、たぶんスーツ、きっとスーツ

スーツって会社に着ていくときの制服だし作業服ですよね。 堅苦しいし、面倒くさいし、できれば早く帰って脱ぎたい服でしょう。でも「スーツとは、ただ単に上下共地の服」こう考えたらどうでしょう。もっと広がりのあるお洒落ができる服じゃないでしょうか。 ジャケット&パンツのビジネススタイルが一般化して、街中や電車のなかで、紺のジャケット&グレーパンツのビジネスマンを多く見かけるようになりました。こんなふうに流行ってくると、同じような格好をしていてもなかなかお洒落に見えません。紺ジャケ&グレーパンツという同じようなスタイルのなかで、「誰が一番カッコよく着こなせてるか選手権」なんて、難易度高いですからね。 来春の展示会をまわっていると、多くのブランドがスーツもしくはセットアップスーツのスタイルを提案していました。伊勢丹の「ビーチスーツ」コレクションには、内外の錚々たるデザイナーズブランドが参加しています。9分丈から短パンまでののカジュアルなボトムズを組み合わせたセットアップのスーチングをトム・フォードからハバーサックまで、スタイルも素材も様々でした。 上はすべてユナイテッドアローズの展示会で展示されていたもの。ミリタリー風ジャケットとカーゴパンツのセットはkolorの新作です。デニムのノーカラージャケットとデニムスラックスのセットアップ、オーバーオールとカバーオールジャケットではなくテーラード風ジャケットのコンビネーションなど、「共地」ならなんでもスーツ!」的な軽いノリが良さそうです。 つまりは極めてカジュアルスーツ。上着とパンツの合わせを考える必要なし。お出かけ前の忙しい時間も短縮できるし、お洒落に見えるし。僕はこの春スーツでいく気満々です。 ... 続きを読む