月別アーカイブ: 2014年10月

最新トレンド情報:パンツの裾丈

つんつるてんって言わないで

ここずーっと、パンツの裾丈は短め履き、しかもターンナップかロールアップが主流でした。最近涼しくなってきて、あれあれ、これって靴下はくんだっけ?と悩むことしきり。じつは今年ほど、春先から素足履きが蔓延しているシーズンがなかったもので。

といいますのも、今年はスリッポンが大ブームで、雑誌もついに「もうスーツもスリッポンでいいんじゃね?」と、ついに故・落合正勝氏のスーツには絶対紐靴の原則が破られた記念すべき年だったんです。大袈裟ですが。そのため春からこちら、靴下の出番がまるで無い。すっかり忘れ去られていたわけです。

でもってここ数日の涼しさで、裸足に短めパンツで外出すると足首が冷える冷える。首、手首、足首の3大首は、暑いときには簡単に冷やせるポイントですが、寒いときは“首”が寒いと全身が寒いわけです。あれー、去年はどうだったかなーって考えたら、去年はまだ春も靴下履いてたし、夏も靴下履いてた日がありましたもん。今年はほんと、靴下はかなかったなー。

というわけで靴下、いまさらながらに必要だとおもったんですが、ちょっとまってくださいよ。靴下以前に、パンツの裾丈を考えなおすべきではないか、と。つんつるてん丈ではくのをやめれば、まだまだ裸足でスリッポンがはけるのでは? 派手色柄の靴下で、足元にアクセントを、というよりも、普通の裾丈で裸足スリッポンのほうが、なんだか新鮮です。イタリアおやじが、みんなつんつるてん丈というわけではありませんが、早い人はもうつんつるてん丈に飽きてきてると思うんだよね。だって、もう何年これやってんの?

というわけで僕は最近、裾丈長いパンツをひっぱりだして履いてます。あーこりゃ男っぽくてカッコいいじゃん。なんだかSafariかOceansっぽいけどね。

とおもったら、ひとつ落とし穴がありました。手持ちのパンツ、ほとんどつんつるてん丈に直しちゃったので、長丈パンツ買い直さなきゃいけないんだった。ということは普通の人はパンツ買い直すより、まだまだ短丈ブームが続いたほうがいいわけですよね。

短めパンツのブームが終わらないわけだ。。。


グローブの合わせ方

ポケットに手を入れないためにも

まだちょっと早いですが、手袋のお話しを。寒くなってくると、手袋があるとないとじゃ、ぜんぜん違いますよね。ポケットに入れちゃえばいいんちゃうの? という方もいると思いますけど、ポケット口布が傷んだり、最悪シルエットが崩れますよ。

手袋があると気持ち的にもあったかくなれるし、自然と背筋も伸びて猫背になりませんよ。電車通勤のビジネスマンは手袋をめんどくさがってしないようですが、トレンチコートを着て革手袋とかカッコいいですけどね。

ニットの手袋は手軽ですが、どうせなら革手袋を。一生ものだと思えば2万円ぐらいでそこそこのものが買えます。ライニングはあったほうがいいですね。カシミヤライナーは、日本だとはっきりいって蒸れます。ウール程度で十分です。それに洗濯できないし。

手袋ならなんでもOKというわけじゃなく、靴やベルトなど、革製品と素材あわせ、色合わせするのが基本です。とはいえ、最近は靴とベルトだって別色でいい時代、黒靴だからって茶革手袋でもいいですし、茶靴に黒のスエード手袋だってぜんぜん構わないと思います。

10年以上前かな宇多田ヒカルさんのPVで、全身黒なんだけど、手袋だけピンクっていうコーディネートが素敵でした。男でも全身黒のコートで、手袋だけピンクとかグリーンとか、お洒落だと思いますよ。そういう色の手袋があれば、ですが。


雑誌に書けないパンツの話 その2

日本にも「パンツ専業」があります

そもそも既成品パンツは、メーカーが独自に算出したサイズスペックで型紙を起こすのですが、海外メーカーは、ひざの“くれる”位置やおしりの盛り上がり具合、太腿とスネとの周囲の差寸などを外国人の平均値から割り出しています。当然日本人のスペックと差がでてくるわけです。具体的にいうと海外のパンツは太腿とスネの差が大きいです。おしりがぽっこりでています。そのわりに腰骨が張っていないので、ヒップトップだけ高くて横骨がぴたぴたです。もちろんウェストサイズの最小〜最大値は、日本人のM〜5Lぐらいまであります。日本人向けにサイズスペックを変更しているブランドも少なくないですよ。海外でパンツを買うと、日本で直しが大変なんです。直しても直しても、なんかヘンだし。

日本人の標準体型は、おしりは扁平ですが、腰骨が張っていて、太腿もそれほど太くない上にししゃものようにふくらはぎがふくらんでいます。でもって足全体が短いうえに膝から下がまた短い。これでは海外スペックのパンツが似合うわけがありません。だから裾幅だけでなく膝から下を直したほうが、パンツのシルエットが身体にあうわけです。

エミネントは、自社ではじき出している数字が日本人ベースなので、膝位置がぴたっとくるわけです。テーパードがきつくないのに、ちゃんと細見えしますし、腰回りのフィットもいいです。もちろん以前は「おじさんスラックス」が多かったのでしょうけれど、いまは社内でデザインを担当している方が、しっかりトレンドを理解している方なので、ずいぶんよくなりました。逆に綺麗なテーパードラインを描くので、知らずにおじさんパンツを探している人が敬遠するという。いや、じっさい百貨店の平場でパンツ買うのなんて、おしゃれピープルじゃないですからね。でも意外なところに掘り出し物、あるんですよ。

雑誌では書けないですが、よくいわれる「履き心地」なんてものは、主観の問題です。腰回りのフィットが、とかストレッチが効いていて、とか、じゃあんなに履き心地の悪い腰パンがあんんで流行ったんだよ、っていう。

パンツの命はシルエットです。それは吊るしで買っても絶対最良のものは手に入りません。できるだけ理想に近いものを選んで微調整する。調整の幅が小さいほうが、理想に近づきやすいのはいうまでもありません。それにパンツはブランド名がでかでかと見える位置にないので、日本ブランドだろうがイタリアブランドだろうが、まわりにはちっともわかりませんから。


雑誌に書けないパンツの話 その1

日本にもパンツ専業があります

「膝裏がついてないから安物だ」。こういうお父さん、まだ多いんだそうです。先日某百貨店で聞いた話。そんなこといわれたらインコテックスもPT01も失格です。膝裏は、太腿から膝まで、裏地としてフラした状態で取り付けられて生地のこと。これがあると、足の滑りがよいので履きやすいというか、パンツを履いて歩くときに足に絡まず歩きやすいのだそうです。ぼくは膝裏のついてないパンツをはいても、歩きにくくないけどね。

パンツで一番重要なのはシルエットだと思っています。中でも重要なのはお尻周り。ここがぴったりフィットしてないと太腿が余り過ぎてテーパードもきれいにでないし、ポケットの縁が浮いたりして、どうにもカッコよくないんです。試着のときは腰回りと尻周り、そして尻の下太腿の付け根周りのフィットを確かめます。膝下なんてお直しで対応するからどうでもいいんです。腰回りだけはお直しするのは、かなり難しいので。

INCOTEX、PT01、ROTA、G.T.A、J.W.BRAINE、GERMANOなどなど、イタリアパンツの専業ブランドは、次から次へと発掘されて日本にはいってきています。でも日本にものパンツ専業メーカーがあるんです。最大手はエミネント社といいまして、大阪が本社のパンツメーカーです。海外工場もありますが、国内工場もあります。

エミネントは主に様々なブランドのOEMを手がけているのですが、百貨店の平場には自社ブランド「サクソン」や「カルツォーニ」のパンツを並べています。これがですね、けっこういいんです。車内デザイナーが、じつにパンツのことをよく研究しているし、日本の細かな技術を巧みに使っているので、仕上がりがじつに見事なんです。

そのあたりのお話を明日。


ウォームビズ対策の5箇条

つい先週まで、半袖のTシャツで出歩いてた気が。

もう朝晩寒くて、エアコンを入れようか悩み中です。外出にもジャケットを羽織ることが多くなってきました。そういえば街行くビジネスマンもいつの間にかスーツの上着を着て、ネクタイをしている人が増えていました。

ちょっと気が早いですが、そろそろウォームビズ対策を考えてもよい季節です。雑誌ではダウン特集なんてやってますが、人気ブランド&モデルはもうそろそろ売り切れてますから、決して冬対策が遅いわけではないんですね。ファッションピープルが動き出しているだけで、一般の方はゆっくり揃えていけばいんですから。

で、ウォームビズなんですが、考えておきたい対策は、以下の5つです。

1 ニットを重ね着

薄手のハイゲージニットの重ね着はウォームビズ当初から推奨されていました。カーディガンやVネックニット&ベストなど、Vゾーンのあるものが一般的でしたが、今年はクルーネックがおすすめです。「首がつまって窮屈では?」なんて思われるかもしれませんが、パツパツのクルーだと確かにそうですね。でも意外とこれが新鮮なんです。タンスの中で、ちょっと襟元がユルんできたぐらいのニットが最適です。

2 あったか肌着

まぁ、ようするにラクダのモモヒキの上バージョン。いろんなメーカーから機能性アンダーウェアが百花繚乱で、これがけっこうバカにできないです。長袖のものもありますが、さすがに袖がゴワつくので、半袖もしくはスリーブレスでも12月アタマぐらいまで十分かと。肌着だけじゃ寒くてしかたないという季節には、シャツイチにコートを着たほうがあったかいですから、晩秋ぐらいまでの対策と心得ましょう。

3 ロングホーズ

足が冷えるなんてOLみたいですが、男も足元って結構冷えますよね。スーツのパンツって裾がひらひらですから。で、ここで膝までのロングホーズをはくと、かなり温かいです。日本ではあまり人気のないロングホーズですが、膝下があたたかいと薄手のコートで十分です。逆に素足だとダウンを着ても寒いものです。ただし、以前も書きましたが最近の細身テーパードパンツにロングホーズをはくと、摩擦でパンツが絡みます。そこんとこ納得のうえではくか、あらためてレギュラーストレートのパンツでいくかは貴方次第です。

4 大判ストール

マフラーですよね。でもオフィスでマフラーって、どうでしょう。なんていうと、オフィスでストールはアリなのか、ってことになりますが。女性の肩掛けが許されるなら、男性のストール巻きも許されるのでは。最近はブランケットほどの英国羊毛ストールもありますし、薄手のカシミヤストールをボリューミーに巻いても温かいですよ。ジャケットを脱いでカーディガンの上からアフガンストールみたいなスタイルも、いいと思うんですけど。お堅い職場でなければ、ね。

5 タートルネックニット

ネクタイ必着の職場でなければ、タートルニット×ジャケットの組み合わせがいいと思うんです。昔はデザイナーとかニューアカデミズムの象徴みたいなタートルニットでしたけど、最近はミドル〜ローゲージのタートルニットも増えていて、ハイゲージタートルより気軽な感じです。タートルニットのことをイタリア語で「ドルチェビータ(甘い生活)」と呼びますが、これ、かのマルチェロ・マストロヤンニの映画『ラ・ドルチェビータ(邦題『甘い生活』)』からきてるんだとか。で、マストロヤンニが劇中でタートルニットを着てるとかっていうのは、なんど映画をみてもわからないんですが、何分何秒にでてるのか誰か教えてください!