ミウラ&サンズを知ってますか? 僕は知らないです。 wikipediaには1975年アメ横に一坪半で開いた三浦商店が渋谷・道玄坂にミウラ&サンズを開き、77年にSHIPSとなったとありますが、SHIPS... 続きを読む
「ブランド」カテゴリーアーカイブ
続・デニスの新ブランド
じつはけっこう若いらしい デニス・フリゾンとはFacebookで繋がってるのですが、今年の8月、デニスのタグ付けの写真が知らない人からTLにあがってきました。内容は「タイに旅行に来たら、陽気なイタリア人に会ったよ。デザイナーなんだってさ。日本でも有名だって言ってるけど、俺しらねー」みたいな内容で、デニスと素人日本人のお兄ちゃんが2人で写った写真でした。 デニスが夏のバカンスにタイに行ってることはFBで知ってたのですが、そこで知り合った日本人に「俺は日本でも有名なデザイナーだよ」って、自己紹介したんでしょう。それにしても、僕が会ったときは始終しかめっつらで、笑顔一つ見せなかったのに、なにこの満面の笑顔。取材後、ミラノの店で会った時も「あのとき取材された雑誌がおくられてこねーんだけど」って仏頂面でいわれたんだよなー。 バカンス先で自分をデザイナーなんて自己紹介するなんて、イタリア人にありがちな、誇大表現だなーって思ってました。デニスはショップスタッフの経験からちょっとだけ服について意見する立場だったじゃんね(その程度でもデザイナーって名刺持ってる人、何人も知ってますけど)。 そしたら来春、ホントにデザイナーデビューするらしいです。ブランド名は、ズバリ「デニス・フリゾン」でした。 ジャケット、シャツ、ネクタイなんかがラインナップされています。チェック柄のジャケットは、どれもカラフルですがネップ糸が浮いたヴィンテージ風の生地使いが特徴的ですね。 シャツも多色使いで、なかなか洒落ています。個人的に色柄モノはおなかいっぱいですが、アメリカともイギリスとも違うイタリアらしい色柄生地の使い方は、今ど真ん中なので。 袖の飾りボタンが4つのうち、ひとつだけハウンドトゥースに変えているあたり、かわいいですね。でも、お値段はかわいくなんですけど。ストラスブルゴで展開です。 ... 続きを読む
デニスの新ブランド
デニスというと… 個人的にはデニス・ホッパーよりも植野行雄さんなんですが(今年、ベイクルーズのファミリーセールで、場内MCやってるのに遭遇したのは、テンション上がりました)、お洒落業界のデニスといえばデニス・フリゾンです。 ミラノの名店Eral55のショップスタッフで、サルトリア・ラザリンなどの店のオリジナルブランドのディレクターをやっていたのですが、最近Eral55をやめたのかな? ファッションスナップの常連なので、雑誌やWEBでも有名人です。日本でも、Eral55と関係が深かったストラスブルゴのオリジナルレーベル、ジャーニーマンや&ワークスのディレクションに先シーズンの立ち上げから参加しています。 雑誌の撮影で会った時、第一印象は「小っさ!」。身長は160㎝ちょっとぐらいでしょうか、背も低いし足も長くないし、顔も老けてるけど当時(3年ぐらい前かな?)20代でした(!)。イタリア人なのに、アメカジ好きで古着のミリタリー服とか大好きなんだそう。バイクもハーレーが好きらしく「俺ハーレー乗ってるよ」って言ったら「あ、そう」と流されました、もしかして好きなだけで免許持ってないんじゃないの? とか思ったんですが、WEBだとハーレーと一緒に写ってる写真もありますね。乗ってないけど(足使いないんじゃね)。 でもねー、お洒落ですわ。さすがお洒落スナップ常連です。自分に似合う服をよく知ってるし着方が上手です。モードじゃなくて普通の服で、ちょっとだけ古着っぽくて埃っぽい服が似合う顔だし体型なんでしょう。日本人でもいるじゃないですか、背も低いしイケメンじゃないのにお洒落な人、キャラクターで着こなせちゃう人。石田純一さんじゃなくて、堺正章さん的な(おふたりともスタイリストさんは同じ人です)、ピースの綾部さんじゃなくて、又吉さんみたいな。お洒落は顔や体型じゃないってこと、がよくわかるイタリア人のひとりです。 話が長くなりましたが、以前からブランドのディレクションをやっていた彼がついに自身のシグニチャーをスタートしました。新作を見てきたのですが、前置きが長くなっちゃったので、明日ご紹介します。すいません。 ... 続きを読む
THE GIGI。今どきジャケットは素材が命です
DON’T LOOK... 続きを読む
雑誌で書けないヘンリーコットンズ
生まれ変わりました 昨日の約束通り、ヘンリーコットンズのお話を。 雑誌では書けませんが、ヘンリーコットンズはイタリア版ラルフローレンといいたくなるようなブランドです。以前は、レナウンがライセンスブランドとして展開していましたが、数年前にライセンスが撤廃され、現在は完全にイタリアからのインポートブランドになりました。そのため、けっこうイタリアンなイメージが先鋭的でファッショナブルなコレクションとなっています。 いま主流のイタリアンシルエットに、発色の良いプリント柄や個性的な素材が使われていて、大人の上品カジュアルスタイルブランドといったところ。年2回フィレンツェで行われる紳士服の世界的な展示会、ピッティ・イマージネ・ウォモでもブースを構えていますが、こちらはかなり攻めた内容で、どこかのモード系メゾンのエキジビジョンかと思わせるほど。イケメンモデルを何十人も揃えたりして会場中を練り歩いたりと、注目の存在です。日本では、このアグレッシブな感覚は抑えられ、もう少しベーシックでシンプルな部分だけが紹介されているのは、ちょっと残念ですが、レナウン時代からの顧客層がびっくりしちゃうので、無理なのかもしれませんね。メインラインと別に「ラギッド」コレクションという、若者向けのラインもあります。 先日の展示会では重ね着の仕方や小技の使い方がイタリアらしく洒落ていました。シャツと同柄のハンチングやスカーフを使うなんて、かなりお洒落ですよ。昨年は登山ブーツに厚手のハイソックスを合わせてスラックスをタックインしてみせたり、シャツとパンツを柄物にしてみたり。こんな具合に。 けっこう上級のテクニックを駆使してディスプレイされるのもこのブランドならでは。普通の服なのに、こんなふうに小技を使うと、すげーカッコいいじゃん!という典型的なコーディネート例が参考になります。 でも、でも、ですね。ショップが展開されているのは、老舗の百貨店のインショップ。となると、ファッション誌とか読まない一般のお客様が顧客なわけです。しかも、レナウン時代のお客様は、ファッションコンシャスというよりも、上品で落ち着いたシンプルな服がお好きなおじいさま方。「最近、雰囲気変わったねー」と言いつつも、これまで同様に買ってくれているお客様に「うち、インポートブランドになったから、もっとお洒落に来てもらわないと困るんスよねー」とはいえず、本国の先鋭的なイメージが伝わりにくくなっているのは、ある意味残念です。伊勢丹のお店では、レナウン時代を知らない若いお客様も増えているとか。「LEON」か「MEN’S... 続きを読む