SHIPS、祝40周年。

ミウラ&サンズを知ってますか?

僕は知らないです。

wikipediaには1975年アメ横に一坪半で開いた三浦商店が渋谷・道玄坂にミウラ&サンズを開き、77年にSHIPSとなったとありますが、SHIPS のWEBマガジン、SHIPS MAGには

原 もともとは上野に「三浦商店」というのがあって、本格的に輸入もの衣料を扱うようになったのが1970年ですね。それから1975年に「ミウラ&サンズ」を渋谷に出して、1977年に銀座で「SHIPS」を始めたんです。BEAMSさんは1976年スタートですよね?
青野 そうですね。ところで、三浦商店の頃はどんなものを売っていたのですか?
原 1952年から始まって、最初はアメリカ軍の放出品とかです。社長の三浦は、三島由紀夫さんにPコートを売ったことがあると言っていましたよ。

と書いていますので、たぶんこちらが正解。つまり三浦商店からは62年で、ミウラ&サンズから数えて来年シップスは40周年なわけです。ビームスは76年の創業なので、さ来年40周年、今年ユナイテッドアローズが25周年でエディフィスが20周年でしたので、シップスすげー、となるわけです。

で、アニバーサリーイヤーは、各ショップもアニバーサリーアイテムを続々リリースしてくるもので、今年のエディフィス、ユナイテッドアローズ並に、シップスが頑張っています。その様子が、先日の展示会に表れていました。40周年記念のコラボアイテムを、いくつかご紹介しましょう。

2014-11-27 13.53.02こちら1960年代アメリカはフローシャイムの名品「コブラヴァンプ」。かつてはホーウィン社のコードバンを使っていたこの靴を、「日本国内屈指の名門タンナー」を採用して完全復刻だそうですから、つまりは日本で唯一コードバンを扱える姫路の新喜皮革のコードバンを使っているのでしょう。個人的にはなつかし~、というより前に復刻したときに買ったので「おっ、また出てきたか」ってなかんじで、コブラというよりツチノコみたいな印象なのですが、買い逃した人や知らない人にも、ぜひ。スリッポンとしてはシンプルでモダンに見えるので、クラシックなジャケパンから、デニムに素足履きもいいし、モードなスタイルにも似合うと思うんですよね。

2014-11-27 13.53.52お次はご存知TUMI。「へー、TUMIお馴染みのバリスティックナイロンとレザーのコンビで別注したのかー」と思ったらさにあらず。こちら1975年生まれとSHIPSと同級生のTUMIさんが、創業当初に作っていたファーストモデルの鞄をUSメイドで別注したのだそうです。しかも40周年を記念して、40個限定シリアルナンバー入り。TUMIのバリスティックナイロンといえば黒が一般的ですが、こちらはSHIPS別注のネイビーカラー。革質が良さそうなので、これは経年変化が期待できますね。ちなみに、TUMIジャパンからはオールレザーのファーストモデル完全復刻版が登場するそうです。どっちがいいか、悩みどころだなー。

2014-11-27 13.55.41全体の写真を撮るのを忘れてしまったのですが、バラクータのスイングトップですね。おや気づいた方はマニアック、そうなんですバラクータのハウスタータンではなく、別注のブルータータンを使っています。タータンチェックって家紋みたいなものですから、変更するのは至難の業。メルセデス・ベンツのスリーポインテッドスターを外してほしいとか、BMWの豚鼻=キドニーグリルを外せといってるようなものですから。よくOKしたものだと関心します。

2014-11-27 13.55.44しかもこれ、バラクータお馴染みのG9じゃなくて、G10というモデルなんだそうで、どこが違うのかは超難解間違い探しのようでしたが、袖カフがリブじゃない。実在したモデルの復刻だそうですが、これはかなーりマニアック。G9を愛した高倉健さんが亡くなって、SHIPSがG10を復刻するのは、なにかの縁でしょうか?

ほかにもラコステのブルーワニとか、プロケッズの復刻モデルとか、グレンソンのグルかサンダルとか、いろいろあるんですが、たぶんそのうち雑誌にも出てくるでしょうし、季中のぶっこみもあると思うので、このへんで。あ、ちなみにアニバーサリーモデルの選定基準は「1970年代、ミウラ&サンズがオープンした頃に流行っていたモノ」だそうです。わりとザックリしてるところが、意外とすごいなーと思いました。


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