シャツ」カテゴリーアーカイブ

「ブルックスブラザーズのポロカラーシャツ」

ゼロヨンテレビ なぜか誰にでも似合ってしまうボタンダウン(ポロカラー)シャツ。「1896年に〜云々」という歴史的なウンチクは横に置いといて、なぜか気になるこのアイテムの魅力について、アメトラ好きなウチの相方と話してみました。               メンズファッション... 続きを読む


クールビズ対策 ワイシャツの下の最強インナーとは

日本の夏は「シャツの下にインナー」が常識です メンズファッション誌では「シャツは下着だから素肌に着るべし」と、ずーっと書いてきました。しかしながら夏場に普通のプロード生地のワイシャツは、汗を吸うとピッタリ素肌に張り付いて、着ているだけでキモチ悪いものです。しかも濡れて透けてたりなんかした日には、見せられる側もキモチ悪いったらありゃしません。 そもそも「シャツは素肌に」が許されるのは、乾燥した気候のヨーロッパならでは。多少汗をかいても湿度が低いので、すぐに乾きますし木陰や屋内はひんやりしていて、冷房いらずだったりしますので当然素肌に上質な生地のシャツ一枚が心地いいわけです。 湿度の高い日本では、そういうわけにはいきません。夏の素肌はつねに汗でじっとり湿っていますし、濡れたシャツはなかなか乾きませんし。ヨーロッパの常識が日本で通じるわけないんです。 断言します。日本の夏はワイシャツやドレスシャツを着るときに、汗を吸うインナーが必須です。1日中エアコンの効いた涼しい室内で過ごす人と汗をかかない特異体質の人を除いて。 しかしながら妙な常識に囚われていたファッション誌より現実の方が進んでいて、日本のビジネスマンのクールビズには、多くの方がインナーを着用されています。 しかしですね、みなさん間違ってませんか、そのインナーの着方。 インナーが透けて見えるのは絶対ダメです。 「ジャケット不要」が解禁されて、シャツイチのクールビズスタイルが定着したことで、半袖のビジネスシャツに気を使う人が増えました。ノータイでも襟元がだらしなく開かない「ボタンダウン」や「カッタウェイ」と呼ばれる襟羽根が切れ上がっているタイプのビジネスシャツが人気となって、おじさんでも細身に見えるスリムフィットが登場したり、スーツのズボンを流用するのではなく<インコテックス>など足長に見える単品パンツも定着しました。 なのに、「ワイシャツにインナーが透ける」は、なぜ気にしないのでしょうか? 女性のブラウスに下着が透けるのは、絶対的に「恥ずかしい」ですよね。おじさんはワイシャツにTシャツが透けるのは絶対的に「ダサい」ですよ。クールビズ以前、ジャケット着用だった時代の名残りからか、男性はシャツに下着が透けることをあまり意識しないのでしょうか。 インナーを正しく着ましょう 多くのメーカーからワイシャツ専用のインナーがいろいろとリリースされていますが、普通のTシャツ、もしくはいわゆる一般的な下着(肌着)を着ている人もまだまだ多く見られます。クールビズ初期によく見られたロゴ入りのプリントTシャツを着ている人はさすがに減りましたが、無地のインナーでも着方を間違っている人が多く見られます。クールビズではワイシャツの襟元のボタンを開けるのでクルーネックタイプ... 続きを読む


貝ボタンはシャツの品質を雄弁に語ります。

貝ボタンは明らかに艶が違います。 ボタンは金属、骨、角、木、樹脂など、様々な材質のバリエーションがあります。ドレスシャツ(ワイシャツ)用のボタンは主にプラスチックと貝の2種類です。よくメンズ誌で「ボタンは白蝶貝を使っているため高級感が段違い」と書かれていますよね。ええ、僕もそう書いてきましたとも。でもなぜ貝ボタンって、高級なんでしょうか? 貝ボタンは割れやすいため「クリーニングに出す前は外してください」と注意書きが添えられることもあります。でも、いちいちボタンを外してクリーニングに出す人はいませんよね。なので高級シャツほど、家で手洗いするのが基本です。プロのアイロン職人が手作業でパリッとアイロン掛けしたシャツを着て会社にいきたいのなら、あえてプラスチックボタンの安価なシャツのほうがいいのです。 ネクタイの脇からチラリとしか見えないシャツボタンではありますが、チラ見えしたときにキラリと輝くのは、細かいところに気遣う紳士の心意気といいますか、江戸っ子の裏勝りといいますか、はたまたチラリズムのエロティシズムといいますか。大量生産のプラスチックボタンより明らかに違う艶は、大人の余裕の表れとしても優雅だと思いますよ。 普通のプラスチックボタンは1個10円ぐらいですが、貝ボタンは高級な手削りのものになると1個250円ぐらいするものもあります。シャツに使われるボタンの数は、7~8個ですから、貝ボタンのシャツはボタンだけで2000円ぐらいするわけです。これじゃ、ワゴンに積まれている安価なワイシャツには使えませんね。当然、貝ボタン仕様=高級シャツとなるわけです。 イタリアの有名シャツブランドは、ほとんどが貝ボタンを使っています。実際ピッティ会場などで「うちのシャツはマザーオブパール(白蝶貝)だぜ」と自慢されることが非常に多いんです。聞いてるうちに、だんだんうんざりしてくるので、白蝶貝と聞くだけで「あー、はいはい、またね」と飽きてきます。なので僕らは正直なところ白蝶貝に、あまりありがたみを感じなくなってしまっています。 日本でシャツをオーダーする際、「ボタンはどうします?」と聞かれても、貝ボタンを強く勧められることがないように思います。実際、僕も「貝は割れやすいから、練りにしときます」ということが多いような気が。オプション料金掛かるくらいなら無料の練りボタンでいいかな、というかブランド自慢するわけでもないし、ネクタイで隠れて見えないし、ま、いっかと思ってる次第。 一枚だけありました貝ボタンの国産オーダーシャツが。フォーマル用のウィングカラーは貝ボタンにしています。比翼仕立て(フライフロント)で見えないものだし、貝ボタンである必要は全然なかったのですが、フォーマル用だし気合いをいれたくてというのが本音。 で、こちらが使われてる貝ボタン。 乳白色に光沢が浮かび上がって色っぽいですね。 ちなみにこのウィングカラーは、蝶矢シャツ(CHOYA)で仕立てたものです。シャツはもちろん国内工場ですが、高級貝ボタンの世界的な産地は日本だそうで、なかでも奈良県産が良いのだとか。海のない奈良県で貝ボタンって、なんか不思議。海外ブランドのシャツはかなり持ってるつもりですが、実際に愛用してるのって国内でオーダーしたものが多いような気がします。 プラスチックボタンと貝ボタンの差 さて、こちらはプラスチックボタンです。 これは、イタリアのスーパーマーケットのオリジナル。ヘリンボーンの織柄入り白シャツです。ロストバゲッジしたときに、荷物が届くまでのつなぎ用に買ったんですが、意外と気に入ってる一枚。フィレンツェで3000円ぐらいだったかな。 イタリアで買った安いシャツですが、ブラスチックボタンだろうと、スーパーマーケットブランドだとうと、僕が気に入ってるからいいといえばいいんですが。カジュアルシャツの場合、多くはプラスチックボタンです。前を留める用途ですから、特に不都合はないわけですし。ブラスチックボタンだろうと白蝶貝だろうと、気に入っているシャツならば、どっちでもいいのです。 でも、やっぱり貝ボタンが気になるという人は、さらに読み進めてもらえれば。 白蝶貝ってどんな貝? 貝ボタンの素材は様々ですが、なかでも白蝶貝(Mother... 続きを読む


貝ボタンは高級シャツの証

iPhoneの外付けレンズで遊んでいたら発見したこと 先日、出張先の上海で、話題のショップへ行ってきました。 店の名は「名創優品 MINISOU」。メイソウユウヒンをミニソウと読むのか。日本のユニクロと無印良品を足してて2で割ったような店ですが、ネットでは怪しい意味で有名店のようです。100円ショップのダイ(大)ソーにも引っ掛けてるような。上海にはトンと用事がなかったこともあり、急に決まった仕事のほうばかり意識していたこともあり、街中で発見して思い出した次第。なにを買うべきか下調べしてから行きたかった。   でも店に入ったら、バラエティショップみたいでなかなか楽しいわけです。スマホにセットする広角・マクロ・魚眼レンズキットを買いました。日本円になおすと150円ぐらいだったかな?  クリップ部分はプラスチックです。レンズはねじ込み式になっていますが、精度がイマイチのようで、ちょっと不安。広角レンズは×0.67しっかり四隅が蹴られます。魚眼は、使う機会がなさそうです。 意外と使えたのがマクロレンズ。仕事柄、服の素材UPをメモ用に撮影することが多いのですが、色柄はともかく組織までズームアップすると、ノーマルのiPhoneSEのカメラだとこのぐらいが限界です。 MINISOのマクロレンズを取り付けると、ここまで寄れます。 周囲がボケる画がなんとなく雰囲気もあって逆に洒落てるな、と。夏休みの昆虫観察とかにも便利そうですね。 いろいろ撮って遊んでいたら、あれ? このボタン? という本日の本題にたどり着きました。前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。 続きます。 メンズファッション... 続きを読む


流行予想の答え合わせ 「ダブカラー」「ピンホールカラー」は来たのか?

2年でメンズスタイルはどう変わったのでしょうか 前回、プリーツパンツが最新トレンドですという話を書きましたが、まだまだほかにも「最新トレンド」というやっかいなヤツがたくさんあります。ざっと書き出してみますと… プリーツパンツ タブカラーシャツ ミリタリーディテール ジャケット・オン・ニット サスペンダー でもってコチラが2014年9月2日に書いた、2年前に最新トレンド 1 タブカラー、またはピンホールカラーのシャツを着る 2 もじゃもじゃ素材を着る 3 柄パンを履く 4 スニーカーもしくはダブルモンク 5 タック入りのテーパードパンツを短めにはく 6 フランネル素材を着る 7 シャツ&ネクタイは柄×柄 これを一個ずつ検証してみたいと思います。まずは1から。 タブカラーもピンホールカラーも、ボタンダウンより一般的ではないかもしれません。当時、早い人が注目して流行らそうとしたんですが、着方がわからなかったんでしょうか、あまり浸透しませんでした。 で、今年はどうなのかといいますと、「今秋はタブカラーシャツがくる!」と言ってるトコロがいくつかあります。ええ、そうなんです2年前とおんなじ状況です。つまりこの2年の間にぜんぜん流行ってないということです。逆に言えばまだまだタブカラーが流行る余地はあるともいえますが。 シャツの襟元がユルんでるのは「リラックスして見える」と書けば聞こえはいいですが、だらしないじゃないですか。襟元はシャツの台襟がぴったり首に吸い付いているほうが絶対カッコいいと思うわけですよ。その点、タブカラーはきちんと第一ボタンまで留めてから、両襟羽根から生えているスナップタブをネクタイのノットの裏側でパチンと留め無くてはならないので、当然ながらシャツの襟元がぴったり閉じます。首元が絞れるのでVゾーンの見え方も変わって新鮮ですし、お洒落に見えるのではないでしょうか。 ピンホールカラーはどうなったんでしょう? 展示会でもあまり見なかったし、話も聞かなかった気が。お店でも見た記憶がないなぁ。その代わりといってはなんですが、クレリックカラーをトレンドに挙げているところがありました。「クレリックなんて、ずーっと売ってるし、もう一般的なんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、たしかにここ2年ほどは「みんな着てるし、ちょっと気恥ずかしいかな」って感じがあったのは確かですし。お墨付きを得たようなので、クロゼットからクレリックシャツを引っ張り出してこよと思います。 長くなったので「2」以降はまた次回。 ... 続きを読む