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zeroyonlab について

メンズファッション誌のエディター、ライターとして活動しています。雑誌の特集ページに記載される、スタッフ名に「ZEROYON」「04」「ゼロヨン」とクレジットされているのが”私”。ちなみに1人ではありません。

2017AW展示会メモ(ヘンリーコットンズetc,)

ライターズ・スタイル4

 またまたスミマセン。ゴールデンウイークの慌ただしさがようやく落ち着いて、告知どおり「スリッポン」のページをアップしようとしていたのですが、やってきちゃいました展示会のシーズン。僕等ジャーナリストにとってマストな栄養分である展示会での情報は、前のめりで摂取していかないとそれこそ死活問題。というワケで急遽今季のメンズシーンの動向を、備忘録代わりにアップしていきたいと思う次第。ちなみに僕はこのGW期間中、FB時計別冊の原稿書きに追われており、今はちょうどその後片づけ中。それにしてもFBに携わるのは本当に久しぶりで、なかでもこの時計別冊は初めてのこと。多少の緊張も実はありましたが、今回僕へのお題は「ちょいクラシック顔(の時計)」というコトもあり、自身のライフワークと合致するゆえに、興味を持ちつつ楽しみながら書くことができたのでした。もしもよろしかったら、皆さまもご一読くださいませ。

若い層に絶大な支持を誇る「時計FINEBOYS」。ただしこちらは前号のvol.11。「ちょいクラシック顔」が掲載されるのは6月発売予定となるvol.12です。よろしくお見知りおきを。

 そんなこんなで、今日行ってきたのがヘンリーコットンズの2017AW展示会。いろいろ気になる秋冬期のアイテムが多彩にリリースされていましたが、特に個人的に目に留まったのは、そのコーディネイトの妙でした。英国的なトラッドをベースとしながらも、スポーティな要素と若々しいビビッドカラーを取り混ぜた着こなしは、非常にモダンで好ましいもの。

 なかでもアイテムとしてハッと目に付いたのがネクタイ。これまではこういった着こなしには小紋プリントのウールタイなどがフィーチャーされがちでしたが、来季はやはりストライプの様子。このことに関しては、当ブログの過去ページである「ライターズ・スタイル1」でも触れていますが、いわゆるレジメンやクラブタイが昨今メンズシーンを広く席巻しており、その事実がここでも確認できたのでした。

①レジメンタル・ストライクス・バック。あれ、でもこのストライプの向き、逆ノの字ですね。アメリカかフランスを意識している?

 それともうひとつ気になったのが“巻き物”。つまりスカーフやネッカチーフのこと。来季のヘンリーコットンズではひとつのキーテクニックとして、シルクスカーフを首に巻く着こなしを提案しているのでした。これは兼ねてから僕も取り入れようと数々トライしているテクなのですが、どうも僕がやるとうまくいかない。多分ですが、僕の外人離れした顔にモンダイがあるように思うのです。このことは結構モンダイで、改めて別項を設けて語っていきたいと思います。

②このコーディネイトはバイカーをイメージしたもの。単車好きの僕としては、バイカースタイルが持て囃されることに異論はなく、どんどん応援していくスタンス。

③小紋のシルクチーフが素敵です。このコーディネイト、インにボマージャケットを着込んでいるように見えますが、実はM65アウターのフェイクインナー。手が込んでいます。

④ビビッドなイエローがモダンな若々しさを演出。クラシックなアウターとスポーティなインナーの取り合わせが秀逸。

 それとセーターにも次なる“動き”がありました。これまでセーターのカラーは黒、紺、グレー、ベージュに後はホワイト少々……。そんなド定番ばかりが取りざたされてきたのでした。が、ココに来て挿し色がまたぞろシーンを騒がせつつあるようです。訪れたこの展示会で気になったのはペールピンクのクルーネック。写真ではちょっと分かりづらいのですが、ビンテージ風の加工が施されており、光の加減でややブラウン掛かって見える絶妙に枯れた味わいのピンク色でした。そう、白髪のジイさんなんかがお召しになったらなんともキュートに見えそうな一枚で、似合わない(似合いそうもない)自分がヒジョーにウラめしくヤんなった次第

⑤ピンク色がかわいいセーター。ビンテージ加工はカラーだけでなく、ちょっと毛羽立った味わい深い素材感をも作り出していました。

 そしてもうひとつ。ヘンリーコットンズにおいて2017AWのニュースとなるのが、このタイミングでローンチされた「First Class」。かつて旅を愛したサー・ヘンリー・コットン氏にちなんだトラベル発想のコレクションは、プレミアムなメイド・イン・イタリーがひとつのポイントです。僕個人的にはストレッチの効いたセットアップスーツに目が留まりました。こういった機能素材を駆使したアクティブなスーツは、これからもっともっと増えるハズ。スーツの楽しみがドレスカテゴリーに止まらず、ボーダレスに広がっていくことはクラシック好きの僕にとっても非常に喜ばしいこと。ひょっとしたら僕も今年、一着新調するかもしれません。その時はぜひお知らせしたいと思います。

⑥ネイビー無地のセットアップスーツ。梳毛風ですが実は伸縮性に優れたハイテクな化繊系。そして専用収納袋付きのパッカブル。旅行や出張に便利なこと間違いナシ! 旅以外にも、こういったアクティブなスーツをジャージ代わりにデイリーに着こなしたら小洒落ているように思うのですが、どうでしょう。

(※次回こそ「楽~なスリッポン」をお届け!)


緩〜いスウェットでスポーツ&トラッド

ライターズ・スタイル3

 個人的にもクラシコ的なシーンを語る仕事が多く、すっかり忘れられた存在になっていたスウェットシャツ(もしくはトレーナー)。加えて空前のニットブーム(一般的にはそんなブーム、なかったカンジですかね)も手伝って、我が愛用のスウェット達もかなーりタンスの奥に追いやられていたのでした。しかし、シャカシャカジャケットやアディダスのマークずどーんなど、スポーティな要素を取り入れた着こなしが老いも若きにも台頭している昨今、再びスウェットが気分なんじゃないかと愚考する次第。さらに、これまでのグレーやネイビーなどのダークトーンで固める装いの支配力が弱まってきた現在、スウェットの持つスコーンと抜けた能天気な明るさは、今こそアリのような気がするのです。

 で、再びスウェットを考察するワケですが、無地のデザインだとやっぱり寂しい。スウェットならではのスポーティかつチープなヌケ感をフォローしてくれる、ユル〜いプリントを配したものがイイのではないかと思うのです。とは言え、僕ももうかなりの熟年オヤジ。さすがにイラスト系プリントはヌケ感が強すぎて、笑いを取りにいってる欲しがりサンと思われそうでややリスキー。ゆえにひと目でほっこり頬も緩む、ロゴ入りスウェットをオススメする次第なのです。ところが…。ロゴといっても星の数ほどそのデザインはあるわけで、どれを選ぶのが正解なのか? これは説明がかなり難しい。ただ言えるのは、ガチ体育会系は避けて欲しいというコト。というのも、アスリート色が強くなりすぎてファッションの枠を越えてしまうから。今回の場合は飽くまでファッション目線でのスウェット・チョイス。ココはぜひ慎重に吟味を重ねていきたいモノなのです。

 ということでそのロゴに焦点をあてて僕のユルい私物を見ていきたいと思います。

Photo① タフツ大学のものと思われる一着。白地のプリントも服のデザインとしては、やや中途半端な小さめフォルム。申し訳程度の白一色とゴシックデザインのブラックレターという匙加減が絶妙。こういったギークなヌケ感は、出そうとしても出ないところが難しいのです。手びねりの陶器にも似た“偶然デキちゃった感”を素直に味わいたい。

Photo② テネシー大学のものと思われる一着。テネシー大学のロゴスウェットはこれまでにも幾つかのショップで見掛けましたが、どれも“負けんな!”“カマしたれ!”的な勢いのあるロゴのものばかり。おそらくこの一着は、チアガールのユニフォームかなんかだったのではと考えています(適当)。白いボンボンが見えてくるような女性的なルックスにヤラれちゃって、お手付きとあいなりました。

Photo③ こちらはビショップ・ホバンなるハイスクール系の一着。ただし、プリントの塗料の雰囲気が妙に新しく、ひょっとしたら企画モノかもしれません。ただ、丸みのある筆記体が非常にコメディタッチで僕好み。軍パンに相性良さげなグリーンロゴも気に入ったため反射的に購入しちゃいました。

 さらに今回は、ガンバってコーディネイトも組んでみました。トラッドでちょっと能天気かつ香る程度にスポーティ。そんなスタイリングを探求中の諸兄など、参考にしていただけたら幸いです。

Photo① 白シャツに70505を合わせたアメトラ王道の着こなしは既視感たっぷり。白シャツと白ロゴ、そして白靴下を合わせて着たい気分です。足元はオールデンのコードバンサドルシューズ。今にしてサドルというのがミソ。トレーナーとカラーを揃えたつもりです。

Photo② 白シャツとグレースラックスを合わせた着こなし。ちょい派手なオレンジカラーとシックなスラックスのミックスが、僕流の甘×辛コーデ。問題は足元で、写真を撮ってから黒の革靴のほうが良かった? と迷う始末。なんか軽快に行きたかったので、ここではベージュスエードのオールデンをチョイス。黒のニットタイを締めることもあるので、そんな時は黒靴にしましょうか。

Photo③ マッキントッシュのバルカラーコートにウールのM51軍パンを合わせた着こなし。この軍パンは昨年下北沢にて2900()で購入したもの。デッドストックだったので状態は抜群。というかこ馴れてなくてやや堅め。少しだけ裾をテーパードさせてあります。靴はグレンソンの変則Uチップ、グリーンレザー。スクエアのトゥと軍パンのハードさが好相性かと。

★さーてお待ちかね、ゼロヨン・つよしのオマケコーナー!!

というワケで、ココから下は時計好きのための専用ラウンジ。やっぱり男の装いには機械式時計が欠かせません(半ギレ)。アップルウォッチ? なにソレおいしいの? 的な人に立ち寄って和んでいただければと思い増設しました。先ほどの3コーディネイトに使った時計をクローズアップでお見せします。

Photo① こちらはベンラスのダブルカレンダー。50’s的な蛇の目デザインがこういった装いにマッチします(独断)。この写真だと針の角度でポインターデートのハンドが見えなくて残念。独自機構の耐震付きですが、ケースバックはスナップ式。夏期は使えません。バンドのカラーはブラックではなくネイビーのクロコ。

Photo② グレーパンツと合わせてグレーバンドの60’sロンジンを取り入れてみました。砲弾型のアプライド式インデックスが高級な雰囲気を放ちます。中の機械は23ZS。もの凄いお気に入りの一本ですが、ミニッツマーカーがかぼそ過ぎるところがチト残念。

Photo③ この時計はゾディアックのトリカレムーンで手巻きのタイプ。グリーンのバンドがポイントです。50’s生まれらしいアラビアインデックスが本当に可愛い。猫背な「4」も好きすぎるけど、おむすび型の「10」も実にステキ!! (先日、アトリエきのこにてOH済み!)

(※次回はスリッポン・シューズにフォーカスする予定です)

 


バイクキッズ・リターン(湘南爆走編)

ライターズ・スタイル2

 いきなりスミマセン。前回予告でスウェットを~なんて言ってましたが、急遽ライターあらため“ライダー”ネタをブチ込みたく皆様に許しを請う次第。そう、ちょっとだけバイクの小話に耳を傾けていただきたいのです。

 さてさて、“青柳師範代といく熊本ツーリングからすでに半年が経とうとしています。我々ライターを始めファッション系のクリエイターは、スプリング・サマーシーズンの仕込みということで、23月を中心にバタバタと飛び回って仕事をこなします。で、その狂騒劇がそろそろ落ち着き始めるこのシーズン。外気温もちょうどイイ具合に暖まってきて、そうバイクシーズンの到来です。もちろん自分の愛車を走らせるのも結構ですが、新しいマシンの情報も気になるところ。なーんて考えていたら、知り合いの編集者からやおら電話が。

「ジャイアのイベントでバイクを乗り倒しちゃいましょう!」。……!?。「ジャイアン?リサイタル?」と思っていたら、同時にそれ関連のメールも届きました。つまりジャイア(JAIA)は「日本自動車輸入組合」のことで、その団体が定期的に海外の大型二輪をメインとした大々的な試乗会を行っているとの由。くだんの編集氏は、その試乗会にわざわざ僕を誘ってくれたというワケ。いや、ほんと有りがたい話です。

 で、4月某日。いそいそと会場である大磯ロングビーチに出かけていきました。もちろん僕の先輩である吉田さんも伴って。

今回のチームメンバー 左上/GQジャパン 森口氏、右上/GOETHE 池上氏、左下/ライター吉田氏、右下/Zeroyon長谷川

 BMWやドゥカティ、ハーレーにKTMやトライアンフなど、錚々たる10メーカーが複数台の試乗用バイクを持ち込んでいるとはいえ、多くのモーター系ジャーナリストなど報道関係者が集まるこのイベント。好き勝手に好みのバイクを乗り倒せるワケではなく、前もって乗りたい車種を主催者側に伝えておき、用意されたタイムテーブルに沿って、順繰りに乗り替えていくというスタイル。今年で第三回目ということもあってか、非常にシステマティックな運営がなされており、終始滞りなく試乗を楽しむことができたのです。このJAIA試乗会のユニークな部分は、与えられた時間枠内(最大90分)なら会場の敷地内のみならず、一般道を自由に走ってよいというところ。つまり隣接する西湘バイパスは当然、箱根のターンパイクもドライブOKだったのはとってもナイス。思う存分試乗バイクのポテンシャルを味わうことができたのでした。

で、この日僕がまたがったのは……

BMW R nineT(ベーシックからPureRacerScramblerまで計4台)

BMW S 1000 RR

BMW C evolution

Harley-Davidson street 750

KTM 1290 Super ADVENTURE S

KTM 690 SMC R

KTM 690 Duke R

MOTO GUZZI V7ストーン

MOTO GUZZI V9 ボバー

TRIUMPH Bonneville T100

TRIUMPH Street Triple RS

 本当はドゥカティにも乗りたかったのですが、90分の枠が取れる車体を優先したため今回は惜しくも断念(ドカは超注目メーカーということもあり、どの車体もMAX45分枠のみ。それはそれでスゴい)。次回は絶対に!!!

とはいえ、今回試乗させていただいたバイクはどれもそれぞれに個性豊かで絶品至極。なかでも個人的に記憶に残った3台をご紹介しておきたいと思います。

●一台目

BMW R nineT Racer、お目出度う!! パチパチ、キミこそスターだ。オヤジ好みのカフェレーサースタイルを贅沢に実現させており、まさにパーフェクト。取材で昨年訪れたイタリアでもこんな感じのカスタムバイクが流行っていました。この一台に関してはルックスやカラーリングまで鬼最高。乗り味もトゲがなくどこまでもスムーズ。こんな素敵バイクが似合うオジサマになりたい、と真剣に考えてしまいました

●二台目

BMW S1000 RR、う〜ん素晴らしい! パチパチ。ターンパイクをそれなりのスピードで駆け上がってみたのですが、自分がスーパーライダーかと勘違いしちゃいました。あらゆる電子制御が手ぐすね引きまくり状態で、こちらの不安要素を逐一取り除いてくれる先進の動きにただただ圧倒。注目度も高く大観山のパーキングで「凄いっすネェ」と声を掛けられちゃいました。いやはや。

●三台目

KTM 690 Duke R んー、ロックなバイクですよ、ブラボー! 小径ホイールのフロントでスパッとコーナーに入って行けるところがもうロック。ブインブインとハネるように回るエンジンがこれまたロック。ついでに攻撃的なオレンジカラーもロック。バイクは手なずけて乗るのが醍醐味、と言った誰かの言葉を思いだしました。股間への振動も激ロ~ック! 以上!

最後に。

JAIAスタッフ並びに各メーカーの皆様、池上さん、森口さん、そして吉田さんに吉田さんのGOLF、本当に有り難うございました。ライダーに生まれて本当に良かった!(ブルゾン風)

【※次回こそはスウェットシャツにフォーカスする予定】


フレッシュさと安定感が魅力のストライプタイ

ライターズ・スタイル 1

 またぞろストライプタイが気になりだしてきた。前回はトム・ブラウンやマイケル・バスティアンなどの米国発ニュープレッピーの流れから、レジメンタルなタイに脚光があたりました。そしてそれから10年ほどが経ち、今再びのストライプか?という機運がモリモリとなっています。ビームスは今季、70年代のブリティッシュアメリカンにちなんだ正統的なクラブタイをリリースする様子です。そんなタイミングで僕の持っているストライプタイをちょっとご紹介。といってもどれもビンテージです。昨今は各セレクトショップの編集能力もいっそうの磨きが掛かり、かなり感度の高いデザインのストライプタイを出してきていますが、やっぱり僕には少し古臭いモノが良く似合うようです。きっと顔の問題だと思います。……。とは言えスーツやジャケットまでビンテージだと、なんだかカビ臭い人に見えてしまうような気がするので、それらはモダンなフィットであることを心掛けつつ、タイなどの小物で遊んでいるというワケ。昨今、スーツにおいて「サルトリアーレ・スタイル」(襟付きジレの3ピースや2プリーツ&サイドアジャスターのパンツによる、いわば1930年代調ディテールを取り入れたスーツ)のトレンドがあるように、僕はタイにおいて“レトロ”を取り入れようと考えているのです。それにしても日本人がちょいちょい絡んで見せるプレッピーへの視線はどういうモノなのでしょうか。学生・制服スタイルというか集団スタイルへの帰属意識というか。AKB的な嗜好と通底する何かがあるのでしょうか。不思議不思議。

Photo①

シルクのレップタイ。レップとは畝織生地のことで通常はシルクが使われます。ブルックス ブラザーズが自社のレジメン風タイをレップタイと呼んだことから、アメリカ的な“逆ノの字”ストライプタイを総称してレップタイと呼ぶ人もいます。僕のこの一本も“逆ノの字”ゆえにアメリカ製だと思われます。5060年代を感じさせる剣先6.5㎝の細幅仕様。芯地も極端に薄手でスカーフのように軽く巻けるのがイイところです。(通常の8.5㎝仕様は本気で働いている人向けのような気がするのです……)何よりも黒ベースというのがお気に入り。黒のジャケットにカーキのパンツのときなどに用いています。

 

Photo②

こちらもアメリカ風のレップタイ(タグに「Reppe」の文字あり)。黒ベースが今風だと勝手に決めつけています。剣先はやや細めの7㎝。剣先のエッジにステッチが入るのもビンテージらしい仕様です。「Bonder Brink & Baron」のタグ付き。恐らく当時シンシナティにてブイブイ言わせてた()メンズショップの作です。

Photo③

ゴールドとバーガンディの同ピッチストライプがなんともキュート。ちょっとDrew&Co.を思わせる配色がポイントです。こちらもいわゆるアメリカンなレップタイで、5060年代製らしく剣先エッジにステッチ入り。そして僕のお気に入りである極薄芯仕様。昨今の芯無しジャケットによく似合います。「Brennan’s」というタグ付き。この時代のメンズショップは、Bで始まるモノが多いのでしょうか?(ブルックスの影響?)

Photo④

最後にまさかのグッチ。らしくねーなと思う人もいるカモですが、ライターの節操なんて所詮こんなモンです。ただしコチラはシルクリネン製で生地のボコつきやネップが味わい深いもの。ベージュに細ブルーの軽妙なストライプで非常に春夏な雰囲気。茶系のスーツにベージュシャツなどと合わせてリゾート風に着こなしたいと思っていますが如何でしょう。

(※次回は久々にスウェットをピックアップする予定)

 

 

 

 


もっとエゴのあるファッションを

ライターズ・スタイル(序)

 ライター仕事をメインにファッションシーンに関わってはや20余年。カメラマンやスタイリストと同じように、雑誌やカタログ等を作るうえで重要なスタッフだという自負はある。が、どうもナンだか存在感に欠けるような気がするんです。それはひょっとしたらライターの主要な武器が言葉(日本語)だからかもしれません。確かに言葉は中学生くらいにでもなれば、ソレなりに操れるもの。SNSなどの通信文化が発達した現在では、一般の方でもプロ顔負けの文章をものす場合があったりするようです。じゃあファッションライターはアマ同然の存在か? いやいや、さにあらず。絶対! などと半日机の前でツラツラ考えてひらめいたのが「ライターズスタイル」なるコンテンツ。どういうモノかと申し上げますと、ライターのスタイルこそが次世代に残すべきスタンダードである!という大ソレた信念のもと編み上げるエッセー集のようなweb連載。

いわく

・ファッションライターゆえに知りえる先端情報がある。

・著名スタイリストのコーディネイト・メソッドを間近で見ている。

・敏腕編集者たちの嗅覚及びエディトリアル理論の薫陶を受けてきた。

・そして服の作り手たちが持つ“思い・願い”も受け止めている(つもり)。

・ただしライターは、生来地味めなマインド&ルックス(泣)ゆえに、突拍子もない格好や考え方とは無縁。

・またライターはギャランティもささやか(号泣)ゆえに、ショッピングも実に堅実&現実的。

・つまり、ファッション・ビギナーやフツーの人でもその考え方や装い方に共感を持ちやすいし、実践だってしやすい。

・しかも「○○だから○○となる」という簡潔で明瞭な説明ができる。(まぁソレが一番の取り柄だし)

 加えて大事なのがハートの問題。服装というのは確かに見た目の問題ですが、そこに意志がなければ単なるコスプレというか服の寄せ集めにすぎません。どういった意志を持ち、どういう考えゆえにソレを選んで使い続けているのか? が何より大事なのです。メディアや雑誌はどうしても不特定多数に向けて情報を発信しなければならない宿命から、そのハートの部分をあまり強く押しだせません。込めようとしても最大公約数的なモノにしかなりえないのです。逆にこのライターズスタイルでは、「僕」という個人の考えやテイストを軸にモノや着こなしの紹介をしていくのが大きなテーマ。自分のエゴとどこまで向きあえるのか? エゴはどこまでエンターテインメントたりえるか? メンズファッションの可能性はそこに大きく関連していると考え、ちょっとずつコツコツと発信していこうと考えています。請うご期待!(次回は再注目されつつあるストライプタイの話を予定)