チャッカブーツのチャッカとは?

本当のお金持ちしか知らないわけ

チャッカブーツって、ヘンな靴だと思いません? ドレス靴ではないし、カジュアル靴としてはなんだか中途半端な感じ。クラークスのデザートブーツを知ってから、チャッカブーツに出会った自分には「?」なシロモノ。アンクル丈の形状はブーツなのか、シューズなのか。チャッカシューズしかも「チャッカ」って何?

調べてみると「チャッカ」とはポロ競技のゲームの単位で、7分間の1チャッカを6チャッカで闘うのだとか。ポロ競技って貴族のスポーツなので、選手は試合のために何頭もの馬と馬の面倒をみる係の人を連れて行って、試合にあわせて必ずパーティがあるとかなんとか。日本ではあまり馴染みのないのも当たり前のものすごいお金のかかる競技なんですね。

で、ポロの試合の前だかあとだか途中だかで、選手と観客が触れ合うティーパーティーのようなものがあるらしく、そこで選手が馬に乗るためのブーツではなく、もっと気軽な靴=チャッカブーツに履き替えるのだとか。いや、実際に見たわけではないので言い伝えというか人づてとインターネットの知識なんですが。そんでチャッカブーツというらしいんです。

クラークスのデザートブーツは、文字通り砂漠用の靴で、1949年にネイサン・クラークが砂漠行軍用のブーツを持ち帰って、作り出したものですのですのでポロ競技とはなんにも関係ないのですが、あまりに似ていますよね。

ちなみにデザートブーツはステッチダウン製法がウリでもあります。グッドイヤーなんかより、はるかに昔からある作り方ですが、グッドより簡素ですので本式のチャッカブーツにステッチダウンは存在しないと思います。

ネイサンが戦場で見た最初の“デザートブーツ”は、どこかの貴族のチャッカブーツの革底をゴム底に張り替えたリメイク品ではなかったのかな、と勝手に妄想しています。


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