パンツのタック(プリーツ)の話です。
ここ数年、ノータックのフロントすっきりパンツが主流でした。スーツの組下もノータックパンツですしね。でも、もっと前は1タック2タックがアタリマエでした。80年代の学生ズボンのような、タックが入ったパンツが普通で、ノータックはかなり細身のリーバイスのスタープレストとか、サーファーがはくようなものしかなかったような気がします。デニムもタック入ってたし(マリテ・フランソワ・ジルボーとかね)。
最近、タック入りのパンツが増えています。新興のイタリアパンツ専業ブランドを中心に、ノータックの美脚パンツで売ったインコテックスも、細身テーパードで売ったPT01も、タック入りのテーパードシルエットをリリースしています。
タックが入ることで、本来はヒップ周りがユルくなり可動域が増えるのですが、最近のタック入りパンツは決してユルいほうではないようです。むしろ、ストレッチ混だったりするので、なんでタック入れてんの?というシルエットも。こちらデザインに寄せたタックなのだと思います。フロントすっきりに飽きてきたから、タックでも入れてみるかな、という。あくまでデザインの一部であって、可動域とかシルエットがキャロット型とかいうわけではないようです。
もちろんキャロットなタック入りパンツもありますが、こちらは主流になることなくモードなパンツとしてお愉しみください。