雑誌に書けないポケットチーフの話

あったほうがいいとは思うんですけどね

「ネクタイしなくてもチーフはしましょう!」と、啓蒙活動を続けてきたつもりです。ここ10年ぐらいでポケットチーフをしているビジネスマンは、昭和時代よりあきらかに増えています。ほっ。

が、ここへきて「いまチーフする気分じゃないんですよね〜」という、ショップスタッフ、プレス、バイヤー諸氏に出会うこと多々。あれあれ?

じつはイタリア人のウェルドレッサーを取材してきて、ときどきチーフをしていない人を見かけました。彼らに「なぜ、チーフをしないんですか?」と尋ねると、「チーフは気分じゃない」「そんなに着飾る必要がない」「チーフがないほうが、カジュアルだろう」と。あれあれ?

そういえば、イタリアでもポケットチーフをしている人は、「ハイ、チーフをしている俺ってお洒落」と、見栄っぱりさんが多いような。もちろん、それはそれでお洒落の見せ方なんですが、さりげない、というか奥ゆかしいお洒落を楽しむ人は、ノーチーフもしくは、白チーフのTVフォールド程度、という方が多いような気がします。某ブランドの有名なウェルドレッサーには「普段チーフはしない!」と言い切っている方もいらっしゃいますし、チーフがなくてもお洒落に着ている人はたくさんいるんです。

ポケットチーフって、金額的にも安いので、お店としてはもう一歩売上を伸ばすためにも買って欲しいアイテムだと思います。クールビズでノータイが推奨されたときに、最初に噛み付いたのはネクタイメーカーよりセレクトショップだったですから。

昨日ちょっと書いたんですが、お洒落な人って、流行りモノとか、雑誌で推奨している服とか着てないんですよね。流行りものじゃなく「俺は俺流」を貫いている人のほうが、断然カッコいい。いまならさしずめ、色柄いっぱいで着ている人よりモノトーンの人のほうがカッコよく見えます。あ、でも、今から黒がトレンドだから、色柄のほうがいいのかな?

ちなみに僕は、ネクタイしなくてもチーフはします。理由は、「無いと落ち着かないから」。

お洒落って難しいなと、つくづく思います。


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