英国由来のポケットデザイン
ジャケットの腰ポケットが斜めになっているものを「スラントポケット」といいます。「ハッキングポケット」ともいい、ロンドンのサヴィルロウのテーラーの仕立て服によく見られるデザインです。
これは馬に乗っているときに手を入れやすい形状なのだそうで、ジャケットが乗馬服から派生したことの名残だといわれます。右側のポケット上部に一回り小さいポケット=チェンジポケットが付属して親子式になることもあります。
スラントだから見え方がどうだとか、かっこいいとかわるいとかいうことはありません。あくまでデザインの一部なので、スラントポケットに固執する必要はないのですが、斜めのライン=スラッシュラインがシャープに見えると、若い人に人気なこともあるようです。
強いて言えば、見る人が見れば英国式のデザインだとわかりますので、タブカラー、またはピンホールカラーのシャツにレジメンタルタイを合わせて、ブリティッシュスタイルを意識して着るならよいかもしれません。