クラシックの本当の意味
「クラシック」の和訳は「懐古趣味」とか「古くさい」ではありません。
「最高峰」という意味です。クラス+シック、つまり階層が一番高いっていうことかな。テーラードのジャケットとか、ネクタイをする着こなしとか、きちんと吊り込んだ靴とか、そういうスタイルのことです。
「ジャケットにネクタイをするスタイルが、男にとって最高峰のスタイルですよ」とう意味なんですね。
対して、モードは流行や時代感と取り入れたデザイナーの意思を反映した服です。半年、1年後には気分も変わっているので、すぐに時代遅れとなりますし、デザインが突飛な場合、翌年着てると「あ、それ去年のでしょ」とバレます。ドルチェ&ガッバーナの、グループサウンズかビジュアル系みたいなジャケット、来年着てたらちょっと恥ずかしいです。
クラシックは来年着ようが5年後着ようが、そんなにかわりありません。いや実際にはネクタイの太さとか、ジャケットのシルエットとか、ちょっとずつ変わっています。5年前より確実に着丈は短く、細身になってますけど、でも5年前の服でも、そんなに変わらないし、何よりモードより個性的でないので来年着てても、去年の服だとバレません。ガブリエレ パジーニの個性的な柄スーツだって、5年ぐらいたっても大丈夫。
落合正勝さんは「カジュアルは、毎年上から下まで揃えなくてはならないからお金がかかる」といいましたが、モードもカジュアルの領域ならば同じこと。コムデギャルソン着てた頃は、お金なかったなー
いま、クラシックを着るようになったら、あの頃よりは服にお金を使わなくなったはず。それなのに毎シーズン服買ってるな。なんでだろ?