年に2回、業界人がフィレンツェに集まる日です
来週火曜からイタリアのフィレンツェで始まるピッティ・ウォモ。紳士服メーカーが世界中から一堂に会して開かれる巨大な展示会です。クラシコイタリアと呼ばれる、イタリアの重鎮・老舗ブランドが登場するため、メンズファッションの展示会としては最高峰といわれます。ほかにもミラノで開かれるホワイトとか、パリのカプセルとか、ドイツのブレッド&バターとか、LAのマジックとかあるんですけど、出展ブランドは小規模な新進ブランドが多いんです。ピッティにも新進ブランドが出展するブースがあります。
ピッティが始まる前に、じつは昨日からロンドンコレクションがはじまっています。昨年から日程が変更になり、ロンドン・コレクションの最終日がピッティに重なるようになりました。そのせいでピッティの初日、2日目とジャーナリストやバイヤーがロンドンにいて入場者数が減るという事態に。そのため急遽、ピッティの運営事務局がロンドンからフィレンツェまでのチャーター便を用意して人を運ぶことに。お金のかけかたが凄いです。
じつはそのときのフィレンツェ市長はマッテオ・レンツィ、現イタリア首相。ピッティのオープニングセレモニーに出席して、「ピッティもりあがって、いこーぜ!」というスピーチを行いました。これがTVのニュースにもなり、半年後にはイタリア首相に推挙されたという。ピッティが政治に使われるとは、イタリアでのファッション業界は経済的にも大きな力をもってるんですね。ちなみ、このひと、いつもネイビースーツにネイビー無地のタイですね。丸っこいのに、ネクタイが無地だと引き締まって見えるでしょ。レジメンばかりの日本のお父さん、ご参考に。
ほんとはピッティレポートをしたかったんですが、今年は欠席です。