雑誌に書けない雑誌のセグメント化 その3

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WEBより紙

『UOMO』は『MEN’S NONNO』のスタッフと総入れ替えしたあたりからメンノン色が強まりました。クラシックも取り入れていますがモードにも強い感じかな。『GQ』はモードが強いと思われてきましたが、ハイブランドのクラシックなスーツを取り上げるなど、結構幅は広いです。ただしビジュアルメインのクオリティ誌なので、切り抜きのカタログがバラバラでたり、ディテールカットでこまこま説明する記事はあまりありません。そもそもファッション誌ではなくライフスタイル誌ですので、特集からしてファッションメインではありません。クルマ雑誌の世界では数々の伝説をもつ名物編集長の鈴木正文さんが編集長に就任してから、もっとモード色が強まるかと思ったのですが、そうでもないようですね。

今秋鳴り物入りで登場した『日本版Forbs』のファッション企画のほうが、その点モード色が強いようです。まだ創刊間もないので、どう転んでいくかわからないですが、同誌のファッションディレクターは元GQの副編集長だった人で自身もモード大好きですから、そのビジュアルはかなりクオリティ高めです。『Forbs』の読者には、どう響くのかな?

リバイバル復刊して話題の『男子専科』は、スタイリストとしてメンズ各誌で活躍してきた青柳光則さんが実質的な編集長です。青柳さんは男子専科が休刊する直前まで編集部にいた方ですので、当時のファッション業界の話を熟知しています。ダサいおじさんをカッコよくスタイリングする手腕に長けているのは、いっとき男子専科を離れて原宿でストリート系ブランド「カエルム」を運営してきた経験からは創造もつかないのですが。

『男子専科』とおなじぐらい歴史がある『MEN’S CLUB』は先ごろ創刊60周年を迎えました。男性誌でこれほど歴史があるので世界でも例がないそうですが、かつてのメンクラ世代からすると、いまのメンクラはちょっと毛色が違うかもしれません。編集長の戸賀敬城さんは、『MEN’S EX』や『UOMO』などをわたり招聘されました。それ以前のトラッド志向の強かった誌面を、より実用的に変革し、クラシックもモードも垣根を越えて「リアルに着られる大人服」が多いですね。最近著書も上梓され、ますます気を吐いておられます。

メンズファッション誌ではないですが、『東京カレンダー』や『GOETHE』もファッションビジュアルに定評があります。『東京カレンダー』の大槻編集長は元GQ、その前はLEON編集部にいたこともあり、奥様はいま『MEN’S CLUB』編集部にいらっしゃいます。『GOETHE』のファッションディレクターは、UOMOからきた方で、その前は『MEN’S CLUB』などでも辣腕を振るった方です。安定感のあるファッションページですよ。

この秋、先に触れた『MADURO』以外にも、新たなメンズ誌が登場します。元メンズクラブの編集長が立ち上げた『クオリティーズ(だったかな?)』は、アウトドア専門誌の『GO OUT』を擁する三栄書房から。じつはまだ内容をよく知らないのですが、コグレ編集長はトラッドへの造詣がめちゃくちゃ深いので、『2nd』みたいな雑誌になるのかなー、と勝手に推測しています。シンガポールのクオリティ誌『THE RAKE』日本版は、かつて『MEN’S EX』の編集長だった松尾健太郎さんが編集長をつとめています。ロンドン拠点でヨーロッパではかなり評判の高い雑誌ですので日本版の登場には期待しています。さらにはWEBメディアの登場も予定されていて、WEB版の男性ライフスタイル誌『FORZA(仮)』は、『MADURO』を抜けたファッションディレクターの干場雅義さんが編集長に就任しました。最近TVやラジオなどへの露出も増えている干場さんの雑誌はファッションだけでなく、ライフスタイルバランスを重視した内容になるはず。近々に講談社現代WEB内にローンチするはずです。


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