ネクタイ」カテゴリーアーカイブ

出世するネクタイブランド

エグゼクティブ御用達、ナポリが誇るネクタイブランド

 

 

 

 

 

 

 

 

上のネクタイ、はい本田(ミラン)と長友(インテル)の公式ネクタイです。まじで。

遠征時のスーツはミランはドルチェ&ガッバーナ、インテルは今季までブルックスブラザーズが提供していましたが、公式のオフィシャルネクタイはナポリのネクタイブランド「マリネッラ」が提供しているのです。じつは、こんなのあるなんて知りませんでした。

マリネッラは今年創業100周年を迎えたナポリでは知らぬ人のいないネクタイ屋です。なにしろ「ナポリの有名人3人」というと、「トト(昔の映画俳優。故人)」「マラドーナ(サッカー選手。84〜91年までナポリにF.C.ナポリに在籍)」「ユージニオ・マリネッラ(マリネッラの創業者。故人)」と言われるほど。生きてる有名人はいないの(マラドーナ生きてます)? とツッコミたくなるほど、マリネッラはナポリの象徴であり、ナポリ人の誇りなんです。クリスマス時期になると行列ができるのだそうで、ナポリで男性へのプレゼントといえばマリネッラのネクタイが定番なのだそうです。

世界中に知られるようになったのは、貴族階級、政財界のVIPに愛用されたからです。もともとイタリアは階級社会でしたし、いまも根強い貴族階層が残っています。1994年のナポリサミットのときには、各国首脳(日本は村山首相)に6本のマリネッラのネクタイが贈られました。ベルルスコーニは、自分の名前をブランドネームのように織り込んだ特別なネクタイをマリネッラに数百本単位で発注していて、政財界で配っていたそうです。

港にほど近いヴィットリア広場の一角にお店があります。朝7時から開いているのは、船で出勤するビジネスマンたちがネクタイを求めにくるからだとか。現社長のマウリツィオさんは三代目。毎朝6時半には店に出勤されます。ナポリ人というと、陽気な遊び人が多い印象ですが、マウリツィオさんは、とても紳士な方で服装も地味目。いつも紺色のスーツに紺系のネクタイをしています。ですが、以前こちらの店にいた日本人女性のスタッフ(現在はロンドン店にいるとか)に聞いた話では、なぜマリネッラに就職できたの? と聞いたら、「友達につきそって、店に来たら、マウリツィオ社長にナンパされたの(笑)」と仰っていたので、案外ナポリ人かもしれません。

今年創業100年を迎えたことで6月には盛大なパーティが開かれました。ナポリ王宮を会場にしたパーティが、民間企業によって開かれたのは歴史上初めてだそうです。あわせて「ダークノット」という新ブランドがローンチしました。マリネッラのタイはクラシックなオジサン仕様がメインですが、ダークノットは若い人向けのモダンラインで剣幅も細く、デザインもモードっぽいものがあって洒落ています。シャツのコレクションもあり、ラウンドカラーのBDシャツなど、ファッション性を意識したものになっています。公式には明かされていませんが、クリエイティブ・ディレクターは元ラルフローレンの人だとか。

出世するかどうかはともかく、エグゼクティブ御用達なのは間違いありません。「出世したらマリネッラ、出世したかったらマリネッラ」なのは間違いなさそうです。


ネクタイにディンプルは必要か

ネクタイは、その人より先に部屋に入ってくる

ネクタイを結ぶとき、結び目の下をくぼませます。これをデインプルとかエクボとか呼びます。上手な人は、このディンプルは2つも3つも入れることができます。ネクタイはディンプルを入れたノットが浮き上がっていて、しかも小剣がちょっと横にズレているぐらいがちょうどいいと言われます。たしかに自分もそうしています。

「ディンプルなんて田舎者のネクタイだ」という人もいます。イギリスでもイタリアでも聞いたことがあるこの言葉は、ロンドンやミラノのかなり年配の方が言う場合が多いようです。かつてディンプルを入れないネクタイの結び方が流行ったことでもあるのでしょうか。

ディンプルの入っていない結び方でも、相手に不快感を与えることはないので、個人的には、どちらでも構わないと思います。上手にディンプルを入れると光加減でくぼみ部分にネクタイの生地の質感が浮き上がって、シルクの素材の美しさが引き立ちます。これが胸元のアクセントになるのでディンプルが推奨されるのです。でも最近はナロウタイやニットタイも増えてきていますし、細い帯はディンプルを入れるのが難しかったりもします。モードなナロウタイは、あえて緩めに結ぶ方がかっこいいこともあるので、無理にディンプルを入れる必要はないのではないでしょうか。ちなみにお葬式のときはディンプルを入れないのがマナーです。

TPOに合わせて、ネクタイをきちんと結ぶのは、最低限のマナーだと思います。お酒の席や、仕事のネクタイを緩めるのはともかく、人前に出るときにネクタイが緩んでいるのは、パンツのジップが開いているのと同じぐらい恥ずかしいことだと思うんです。

テレビを見ていると、ネクタイの結び方がまったくなってない人が多いですよね。とくに芸人さん。スタイリストさんは衣装を渡して帰ってしまうのでしょうか、シャツの襟元のボタンが開けたまま、ネクタイをユルユルに結んでいたり、ネクタイが緩すぎてノットの上からボタンが覗いていたり、あるときはゴールデンタイムの大型バラエティで、某芸人さんがタブカラーシャツのタブをノットの上で留めていたのには、ひっくり返りそうになりました。ネクタイの結び方がなっていないと、僕は気になって面白いはずのトークも笑えません。


ストライプタイはドレッシーか?

ネクタイ=レジメンタルじゃないですよ

TVのニュースには多くの政治家が時事的な話題の主として登場します。その多くが記者会見や会議のシーンとなるので、それなりにかしこまったスタイル(と思われる装い)で登場します。しかし気になることがひとつ。それはストライプタイの装いがヤケに多いということ。
 確かにストライプはクラシック柄の代表的なもののひとつ。国際的にも定番として不動の地位を得ている由緒正しいパターンです。しかし、フォーマル度という意味での順位はそれほど高くないはずです。フォーマル・タイのトップはご存知の通り、柄を排した無地のタイ。式典などにも用いられることからも、その格式の高さがうかがえます。

 次いで格式を感じさせるのが細かい柄のドットや小紋のタイ。ストライプタイはレジメンタルに象徴されるように、ミリタリー・スポーツがその発祥。ですのでいわゆる国際的な会議などに出席する場合は、その会合への敬意を表し無地or小紋柄から選ぶのが適当だと思うのです。会合の要素にミリタリー・スポーツを感じさせるもの、カジュアルな雰囲気であるならストライプタイでも構わないでしょう。しかし、多くの政治家(もしくはお付のスタイリスト)がその辺を考慮しているように見えないのが気にかかります。

諸兄はどのように思われますか?

 


なぜ無地のネクタイをしないのですか

ネクタイに柄は必須じゃありません

電車のなかのビジネスマンを眺めていると、無地のネクタイをしている人は少ないように感じます。欧米人のビジネスマンには無地のネクタイをしている方がとても多いのに。日本人には「ネクタイは柄モノ」というイメージがあるようです。

柄モノのネクタイは、スーツの色やシャツの色、日本のビジネスマンには少ないですがポケットチーフの色など、ネクタイの柄色に気を使いながら合わせなくてはなりません。ベースの地色を拾うか、それとも柄に使われている色を使うか、鏡の前で悩んでしまうのではないでしょうか。

その点、無地のネクタイは簡単です。ネイビースーツならネイビー無地、グレースーツでもネイビー無地、スーツがストライプだろうがチェックだろうが、ネイビー無地でOKです。

ネイビー無地タイ最強説は、ちょっとファッションに詳しい方なら常識です。

ネイビー無地のタイでも、薄めのネイビーもあれば濃いネイビーもありますし、サテンやニットやレップ織りなど、色の濃さや素材によって印象が異なります。スーツの素材にあわせて選びわけることも必要なので何本か揃えておく必要がありますが、柄タイを何本も持つより、はるかにコーディネートしやすく着回しも効くのでずっと経済的です。