アイロンがけは紳士の嗜み
長いこと「洗いざらしのシャツをノーアイロンで」とか「シャツ襟の剣先に入ってるプレートは抜いて捨てる」とか、「シャツの襟先を跳ねさせて、わざと抜きドコロに」とか書いてきたんですが、どうも最近はきちんとプレスしたシャツが着たい気分です。
もちろんアンコン仕立てでふにゃふにゃのナポリスーツには、ノリの効いたパリパリのシャツは似合わないのですが、とくに今冬のように英国調のフランネルやツイードなどの硬め(とはいえ、以前よりは断然やわらかいのですが)のスーツには、パリっとした衿羽根のシャツが似合うようです。
フォルムのきちんと出る英国調のスーツには、襟羽や胸元がしわっぽいシャツは、だらしなく見えてしまいます。シャツの剣先のプレートはあってもなくてもいいのですが、きちんとプレスはしておいたほうがよさそうです。クリーニング屋さんに出すのもいいですが、毎朝または毎夜、自分の着るシャツにアイロンを掛けるという”儀式”も、紳士の嗜みではないでしょうか。