スーツの内ポケ。使うべきか、使わざるべきか?

使わないにこしたことないと思うんですが…

内ポケットの上部が袋状になっているものがあります。これはパスポートポケットといって、胸ポケットに入れるモノに高さがある場合でも、しっかり収納できる機能ディテールです。では、なぜポケット上部をふくらませるのでしょう? そのぶん深さをとればいいのに。

内ポケットの袋は、大きすぎてはいけません。せいぜいパスト、胸筋のふくらみに沿うあたりまでで、それより下の上腹部にかかるあたりまで袋をつくっておくと、モノをいれたときにぽっこり膨らんで不格好になってしまいます。ポケット上部に部屋を作ることで、シルエットがくずれるのを避けているのです。

だからといって、なんでもかんでも放り込んではいけません。内ポケットは、薄手の名刺入れ程度に留めるべきで、タバコや財布なんて入れてはいけません。むしろ、何もいれないのが好ましい。

どうしても手持ちが邪魔ならば、シガーポケットを使いましょう。シガーポケットは、たいていジャケットの腰ポケットの裏あたりにつけられています。あまり大きなものはいけませんが、タバコぐらいなら裾のゆるやかな曲線がかくしてくれるので中身が浮き上がることはありません。とはいえ重たいものはジャケットの裾が下がるので避けたほうが良いでしょう。ケータイ電話、スマホなんて、とんでもない! シガーポケットは、あくまで緊急用のポケットとおもってください。


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