カテゴリー別アーカイブ: ブランド

「ブルックスブラザーズのポロカラーシャツ」

ゼロヨンテレビ

なぜか誰にでも似合ってしまうボタンダウン(ポロカラー)シャツ。「1896年に〜云々」という歴史的なウンチクは横に置いといて、なぜか気になるこのアイテムの魅力について、アメトラ好きなウチの相方と話してみました。

 

 

 

 

 

 

 

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こんにちはゼロヨンテレビです。メンズファッション誌のライターやってます。僕たちが雑誌で書けなかったことや、愛してやまないブランド・アイテムなど、好き勝手に語...
ゼロヨンテレビ PART1「グッチのビットローファー」 - YouTube
タリアトーレのネイビージャケットを紹介しています。 http://zeroyonlab.com
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オリンピック開会式の金メダルスーツ

一番カッコよかった小さな国の選手団

リオ五輪の開会式は壮観でした。各国入場直前、少年が植物の苗を見つけて、入場選手が種を植えながら行進していくところ、ちょっと感動的でしたね。

で、やはり気になるのは各国の公式スーツ。民族衣装やスポーツメーカーのジャージー姿の選手団もいましたが、ばっちりスーツでキメてきた国もありました。

I finally was able to catch up with myself and watch the Olympic fashion show… err, I mean the Parade of Nations. It is the same thing really, I watche...
Olympic Fashion Roundup: The Catwalk of Nations - talktomyshoes

 

事前に話題となっていたのは、アメリカのポロラルフローレンやカナダのディー・スクエア、フランスのラコステ、イタリアのEA7のジャージーあたりは、まぁなるほどねって感じ。

ロンドンのときも思ったんですが、日本の赤いジャケット、あれなんとかならなかったんでしょうか。漫才師じゃないんだし。世界的なスポーツの祭典の場にあのセンス。しかも民族衣装でもなんでもなく、日の丸の赤を拾ったわけでしょ。

日本の公式スーツ「あれはナシでしょ!」って人↓どっちかひとつポチっとな

あれはないわセンスなさすぎ昭和かよ
開会式欠席したサッカー選手正解

個人的に、いやたぶん世界的にも納得いただけると思うんですが、一番カッコよかったのはサンマリノ。ロンドン五輪に引き続き、フェラガモのスーツだそうです。

選手団のスタイルの良さを引き立てるダークスーツは、たぶん黒じゃなくてミッドナイトネイビーに白シャツ&ネイビーの無地タイ。射撃の選手が多いそうですが、アスリートの筋肉質の足に、パンツのシルエットを、あそこまで攻めこむとは、よほどの腕前のカッティングですよ。白のポケットチーフも差されていて、しっかりインターナショナルな場に相応しいスーチングでした。

サンマリノはフィレンツェから2時間ぐらいで行ける小さな国です。イタリアがエンポリオのスーツで来たら、沈んじゃったかもしれないですが、きっちりとモダンなスーツで行進することで、世界に向けてしっかりと自国をアピールできたのではないでしょうか。少なくとも、僕には刺さりました。

靴ブランドとして誕生しながら、いまやランウェイショーも展開するトータルラグジュアリーメゾンに成長したフェラガモですが、正直なかなかスーツを買うという選択肢には入ってきませんでした。でもこれみたら、全然いけるんじゃないかと真剣に思った次第。

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THE GIGI(ザ・ジジ) vs  BOGLIOLI(ボリオリ)に見るメゾンの進化の過程

ラグジュアリーメゾンの進化過程が目の当たり

元馬具商だったグッチやエルメス、革製品店だったボッテガ・ヴェネタやプラダしかり。靴屋のフェラガモ、リボン屋のバリーなど、その出自はさまざまでも、いまやトータルコレクションを揃えるラグジュアリーメゾンへと成長を遂げたブランドは少なくありません。というか所謂高級メゾンって、最初からコレクションブランドだったわけじゃないところがいくつもありますよね。

1890年代、サルトであったピエルイジ・ボリオリが100年後、自分のブランドがもはや縁もゆかりもない他人の手に渡り、高級ブランドとして歩み出すなんて想像してたでしょうか。

21世紀に入ってすぐ、それまでのクラシコイタリアブームに少々陰りが見え始めた頃でした。ジーンズをはじめカジュアルウェアの生産工程では、すっかり定番的に使われていた「洗い加工」を、クラシック服に用いるという大胆なことをやってのけたメーカーがいました。

それこそが、ボリオリです。コットンジャケットを洗った「COAT」、カシミヤジャケットを洗った「K-JACKET」をはじめ、3パッチポケット式の「DOVER」などクラシックの枠を逸脱せずに、古い様式美から脱却したコレクションは瞬く間に世界中のクラシック服バイヤーに支持されました。

大胆な意匠を用いるのではなく、型紙を工夫することで若々しく見えるスタイルを作りだし、洗い加工を施すことで素材の風合いを変え、ポケットをパッチ式にするだけで若々しく見える、おじさんでも着られるデザインジャケットとして爆発的に売れたのはつい先日のことのようです。日本でのディストリビューターも新ブランドを発見する目利きに長けたアマンから、商社としての体力あるコロネットに変わりました。

経営権を委譲してラグジュアリーメゾン化したボリオリ

その後の快進撃はいうまでもありません。昨年はミラノに続いて丸の内にもショップができましたし。今年の1月にはミラノコレクションにも参加しています。現在のCEOはジョバンニ・マヌッチさんといいまして、この方元イザイアのCEOですが、その前はコンサルタント。若くしてアメリカで学び、マーシー大学、ケロッグ大学、スタンフォード大学で経営に関する様々な学問と資格を取得している超エリートです。

彼の前にボリオリのCEOに迎え入れられたロベルト・ファルキ氏も、プラダ、マルニ、ディオールと渡り歩いてきたラグジュアリーブランドを熟知する人物でした。彼が経営権を握るにようになり、ピッティを撤退。ミラノにプレゼンテーションの場を移していました。

ジョバンニさんの就任とともに、新めてクリエイティブ・ディレクター制を導入しました。ジョルジオ・アルマーニ、グッチで研鑽を積んだダビデ・マレッロ。世界戦略を推し進めるには、ビッグメゾンを知る人物が不可欠なわけですから、ボリオリの成長戦略としては当然の人事であったのでしょう。

歴史あるファクトリブランドが、ここ10年で一気に世界的なメゾンへと躍進する様子を、リアルタイムで見ることができたのはなんとも興味深い出来事でした。

創業者の血を引くボリオリ一族は、2009年までボリオリ社を経営していましたが、この年、経営権を持っていたマリオ・ボリオリ(創業者ピエルイジの孫)は会長職に退き、外部から有能なCEOを招きます。これがロベルト・ファルキ氏です。マリオの息子のビエルイジは同社のデザイナーとして先の名品の数々を生み出した張本人です。経営はロベルト氏に任せていたのですが、2014年にピエルイジが電撃退社。その後THE GIGIを立ち上げ現在に至ることはよく知られています。

THE GIGIの魅力は、その斬新な素材使いにあります。まるでカーテンかインテリアファブリックのような素材をジャケットやコートやパンツに仕立てるのは、単なる思いつきではできない話です。きちんと服として機能する素材を吟味して、副資材も表地に合うものを揃え、そして均一の品質で市場に出回る数量を作り出さなければなりませんから。しかしTHE GIGIは創業から2年、毎シーズン確実にコンセプチュアルなコレクションを発表しています。

ブランドがロベルト・ファルキ氏に売却されたとき、ボリオリ社に何があったのか、ちょこちょこ耳にはしますが、少々大きなメゾンでも家族経営の多いイタリアではよくあるお家騒動とブランドを運営するコングロマリットの経営戦略が、このような流れを生み出しました。当然といえば当然ですが、実際の腹のなかは知るよしもありません。

しかしながらTHE GIGIの奥襟ネームは、いまもブランド名ではなく「DON’T LOOK BACK」と書かれています。

THE GIGIと「25年後の東京ラブストーリー」

自分への戒めか、あるいはユーザーへの警告か。これを見るたび、複雑な気持ちになるのは僕だけではないのでは。過去を振り返るなといいうのは明らかに「THE GIGIはボリオリを振り返りません」といってるようなもので、そこにはどうしても完全なる過去との決別ができていないように思うのです。

もちろんコレクションはボリオリ時代より遥かに先を行っています。先に申し上げた素材使いの妙は、ボリオリで展開していた素材とは明らかに違いますし、現在のボリオリのコレクションともまったく違うものです。ときに「これはちょっと着れないんじゃない?」というド派手な織柄があったりもしますが、インターナショナルブランドとして確実に売れる商品を並べるボリオリのコレクションとは一線を画した、闘争心溢れるコレクションだと思います。

以前、ボリオリ時代にピエルイジ本人にインタビューしたとき「誰も見たことがない服を作りたいのだ」と言っていたことを思い出しました。

ぼくはまだTHE GIGIの服を一枚も持っていません。値段が高いってこともありますが、だってあの「DON’T LOOK BACK」タグ、なんだか女々しいんだもの。なんていうか『25年後の東京ラブストーリー』を読了したときの気分に似ているというか。

男って誰でも昔の女をひきずって生きてると思うんですよ。でも、それを思い返しちゃダメだと思うんです。女は昔の彼をスパっと忘れます。男は昔の女を箱に入れて蓋をしているだけ。ときどき蓋を開けて覗いたりすることほど悲しいことはないと思っています。未来に向かってしか生きられないのに、過去に縛られてどうすんの。思い出と一緒にぬるま湯に浸かるのは年をとってからで十分。50歳のカンチはもう十分年寄りなんでしょうか。

いつの日か「DON’T LOOK BACK」のタグが廃止されたときに、あらためてクロゼットに中のボリオリを取り出したいと思いますし、THE GIGIのアイテムを購入してみたいと思っています。それまで、自分に「お預け」しているんです。

 
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