トレンド」カテゴリーアーカイブ

流行予想の答え合わせ3 柄パンはどうなった?

ボタニカル柄とかありましたよね。。。 前後年にモード界ではグッチやトム・フォードが「ボタニカル柄(植物柄)」の打ち出しをしていたこともあり、クラシックスタイルにもカラーパンツとか柄パンツとかが打ち出されていたはずです。... 続きを読む


流行予想の答え合わせ 2 「もじゃもじゃ素材」は今年も着られるのか

個人的にはおばちゃんの服のイメージですが。 昨日に引き続き、2年前のトレンド検証シリーズ、「もじゃもじゃ素材を着る」を検証してみます。 ブークレーとかカセンティーノとか、レディスでは一般的だった素材をメンズに用いる傾向は、ザ... 続きを読む


流行予想の答え合わせ 「ダブカラー」「ピンホールカラー」は来たのか?

2年でメンズスタイルはどう変わったのでしょうか 前回、プリーツパンツが最新トレンドですという話を書きましたが、まだまだほかにも「最新トレンド」というやっかいなヤツがたくさんあります。ざっと書き出してみますと… プリーツパンツ タブカラーシャツ ミリタリーディテール ジャケット・オン・ニット サスペンダー でもってコチラが2014年9月2日に書いた、2年前に最新トレンド 1 タブカラー、またはピンホールカラーのシャツを着る 2 もじゃもじゃ素材を着る 3 柄パンを履く 4 スニーカーもしくはダブルモンク 5 タック入りのテーパードパンツを短めにはく 6 フランネル素材を着る 7 シャツ&ネクタイは柄×柄 これを一個ずつ検証してみたいと思います。まずは1から。 タブカラーもピンホールカラーも、ボタンダウンより一般的ではないかもしれません。当時、早い人が注目して流行らそうとしたんですが、着方がわからなかったんでしょうか、あまり浸透しませんでした。 で、今年はどうなのかといいますと、「今秋はタブカラーシャツがくる!」と言ってるトコロがいくつかあります。ええ、そうなんです2年前とおんなじ状況です。つまりこの2年の間にぜんぜん流行ってないということです。逆に言えばまだまだタブカラーが流行る余地はあるともいえますが。 シャツの襟元がユルんでるのは「リラックスして見える」と書けば聞こえはいいですが、だらしないじゃないですか。襟元はシャツの台襟がぴったり首に吸い付いているほうが絶対カッコいいと思うわけですよ。その点、タブカラーはきちんと第一ボタンまで留めてから、両襟羽根から生えているスナップタブをネクタイのノットの裏側でパチンと留め無くてはならないので、当然ながらシャツの襟元がぴったり閉じます。首元が絞れるのでVゾーンの見え方も変わって新鮮ですし、お洒落に見えるのではないでしょうか。 ピンホールカラーはどうなったんでしょう? 展示会でもあまり見なかったし、話も聞かなかった気が。お店でも見た記憶がないなぁ。その代わりといってはなんですが、クレリックカラーをトレンドに挙げているところがありました。「クレリックなんて、ずーっと売ってるし、もう一般的なんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、たしかにここ2年ほどは「みんな着てるし、ちょっと気恥ずかしいかな」って感じがあったのは確かですし。お墨付きを得たようなので、クロゼットからクレリックシャツを引っ張り出してこよと思います。 長くなったので「2」以降はまた次回。 ... 続きを読む


色柄いっぱいの服は来年も着られるか

買うべきか、買わざるべきか そろそろセールシーズンが始まります。一般の方向けのセールはもう1月ほど先になりますが、プレス関係者や上顧客が招かれるサンプルセールが、バンバン開かれています。先日も、某セールに伺わせていただいたのですが、今年トレンドとなった派手なチェック柄のジャケットがたくさん並んでいました。あの撮影で見たジャケット、この雑誌で見かけたチェック柄、個人的には気に入ってたんだけどコーディネートチェックでボツにしたものも。 サンプルセールともなると、1シーズンさまざまな媒体の撮影で酷使されていますので、ピカピカの新品とまではいきませんが半額から8割引きになっているものもあります。しかもサンプルとしてはあるけれど、商品化されなかったモデルなど、正真正銘のブランド製なのに1点しかない超レアものだったりして、ファンにはたまらなく希少なアイテムとなるんです。誰かとかぶることもないですからね。 で、サンプルセールの戦利品はというと、シンプルな白シャツとベルトとネクタイだったりします。派手な色柄のジャケットもパンツもコートも今回は買いませんでした。それというのも、来年はこの色柄トレンドがすっかり影を潜めそうだからなんです。 最近、早い雑誌では「黒」だとか「モノトーン」だとかを推しています。じつはこのトレンドが来年あたり本格化しそうなんです。個々数年、色柄豊富なコレクションが、そろそろ飽きられ始めていて、もう黒でいいじゃん、となってきたという、ファッション業界的にはありがちな「揺り戻し」現象が始まっています。 そもそもファッションは右へいったら左へいき、左へ行きつくしたら右へ戻るという現象の繰り返しです。戻り具合のスピードは異なりますが、アイビーやプレッピー、80年代や90年代も、リバイバル現象がここ最近でも見られていますから。 で、来年は行き過ぎた色柄ブームに反旗を翻して黒、という流れは決定的です。先のピッティでもミラノでも、パリでも、黒やモノトーンは少なからず見られました。ただしクラシックのトレンドは、モードよりも速度がゆっくりですので、完全に黒の支配されるには数年かかると思います。で、世の中が真っ黒になった頃、早い人はまた色柄を着だしているというイタチごっこ。 個人的に色柄華やかなアイテムは一枚も持っていません。なぜなら似合わないから。着てみたいと思うこともありますが、自分の枠外の服には手を出さないようにしています。流行を追いかけるより、「流行とか関係ないね」という人のほうがお洒落に見えるのは、長年ファッションライターをやってきて、やっとわかった結論です。 ... 続きを読む


カラパンからガラパンへ。

確か去年ぐらいまでは、カラーパンツだった気がします。 今年の秋は、どこの店も柄モノのパンツが多いような。タータンチェック、ウィンドーペーンはもとより、花柄、小紋、ペイズリーから、わけのわからん幾何学模様まで。一歩間違うと激ダサいんだけど、さらっと1点使いだと、とっても今年っぽい。このさじ加減が難しい。 色柄が目立ち過ぎないものがいいと思うんですよね。たとえば昔のブルックスブラザーズにあったような、小さめの小紋柄とか、チェック柄なんだけど地色と格子の色がトーンオントーンだとか、プリント柄なんだけどオーバーダイまたは製品染めされていて全体にダークトーンになってるとか。こういうパンツなら、紺の無地のジャケットとか、基本無地柄のトップスにあわせれば、うまくいくような気がします。いや、気がしますじゃなくって、絶対うまくいく。会社に履いていけないかもしれないけど、お洒落サラリーマンなら許せる会社もあるでしょうし、なにより休日に履いてると、「お父さん、お洒落かも」という。 買おうかどうしようか、ぎりぎりまで悩んで結局辞めたのは、「流行ってるから」という、とても天邪鬼的な理由でした。「流行りものを着ていることほど、ダサいことはない」という、商業誌のライターとしては失格な考え方が、最近自分のなかでトレンドなので。でもそろそろリブパンほしいな。 ... 続きを読む