じつはけっこう若いらしい デニス・フリゾンとはFacebookで繋がってるのですが、今年の8月、デニスのタグ付けの写真が知らない人からTLにあがってきました。内容は「タイに旅行に来たら、陽気なイタリア人に会ったよ。デザイナーなんだってさ。日本でも有名だって言ってるけど、俺しらねー」みたいな内容で、デニスと素人日本人のお兄ちゃんが2人で写った写真でした。 デニスが夏のバカンスにタイに行ってることはFBで知ってたのですが、そこで知り合った日本人に「俺は日本でも有名なデザイナーだよ」って、自己紹介したんでしょう。それにしても、僕が会ったときは始終しかめっつらで、笑顔一つ見せなかったのに、なにこの満面の笑顔。取材後、ミラノの店で会った時も「あのとき取材された雑誌がおくられてこねーんだけど」って仏頂面でいわれたんだよなー。 バカンス先で自分をデザイナーなんて自己紹介するなんて、イタリア人にありがちな、誇大表現だなーって思ってました。デニスはショップスタッフの経験からちょっとだけ服について意見する立場だったじゃんね(その程度でもデザイナーって名刺持ってる人、何人も知ってますけど)。 そしたら来春、ホントにデザイナーデビューするらしいです。ブランド名は、ズバリ「デニス・フリゾン」でした。 ジャケット、シャツ、ネクタイなんかがラインナップされています。チェック柄のジャケットは、どれもカラフルですがネップ糸が浮いたヴィンテージ風の生地使いが特徴的ですね。 シャツも多色使いで、なかなか洒落ています。個人的に色柄モノはおなかいっぱいですが、アメリカともイギリスとも違うイタリアらしい色柄生地の使い方は、今ど真ん中なので。 袖の飾りボタンが4つのうち、ひとつだけハウンドトゥースに変えているあたり、かわいいですね。でも、お値段はかわいくなんですけど。ストラスブルゴで展開です。 ... 続きを読む
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デニスの新ブランド
デニスというと… 個人的にはデニス・ホッパーよりも植野行雄さんなんですが(今年、ベイクルーズのファミリーセールで、場内MCやってるのに遭遇したのは、テンション上がりました)、お洒落業界のデニスといえばデニス・フリゾンです。 ミラノの名店Eral55のショップスタッフで、サルトリア・ラザリンなどの店のオリジナルブランドのディレクターをやっていたのですが、最近Eral55をやめたのかな? ファッションスナップの常連なので、雑誌やWEBでも有名人です。日本でも、Eral55と関係が深かったストラスブルゴのオリジナルレーベル、ジャーニーマンや&ワークスのディレクションに先シーズンの立ち上げから参加しています。 雑誌の撮影で会った時、第一印象は「小っさ!」。身長は160㎝ちょっとぐらいでしょうか、背も低いし足も長くないし、顔も老けてるけど当時(3年ぐらい前かな?)20代でした(!)。イタリア人なのに、アメカジ好きで古着のミリタリー服とか大好きなんだそう。バイクもハーレーが好きらしく「俺ハーレー乗ってるよ」って言ったら「あ、そう」と流されました、もしかして好きなだけで免許持ってないんじゃないの? とか思ったんですが、WEBだとハーレーと一緒に写ってる写真もありますね。乗ってないけど(足使いないんじゃね)。 でもねー、お洒落ですわ。さすがお洒落スナップ常連です。自分に似合う服をよく知ってるし着方が上手です。モードじゃなくて普通の服で、ちょっとだけ古着っぽくて埃っぽい服が似合う顔だし体型なんでしょう。日本人でもいるじゃないですか、背も低いしイケメンじゃないのにお洒落な人、キャラクターで着こなせちゃう人。石田純一さんじゃなくて、堺正章さん的な(おふたりともスタイリストさんは同じ人です)、ピースの綾部さんじゃなくて、又吉さんみたいな。お洒落は顔や体型じゃないってこと、がよくわかるイタリア人のひとりです。 話が長くなりましたが、以前からブランドのディレクションをやっていた彼がついに自身のシグニチャーをスタートしました。新作を見てきたのですが、前置きが長くなっちゃったので、明日ご紹介します。すいません。 ... 続きを読む
真面目靴なのにじつはカモフラ
個人的にタッセルスリッポンって苦手でした なんとなくオジサンくさくて。いや、年齢的にはおじさんなんですけど、タッセル=房飾りの意味もよくわからないし、いつどこではけばいいのかわからない靴といった感じで。スーツには無理だし、ジャケパンにもタッセルじゃなくてコインローファーでいいじゃんって。へんに真面目顔なところも、ちょっとね。 でも、これなら履いてもいいかなー。一瞬黒のスリッポンなんだけど、じつは黒のグラデーションがうっすらとカモフラ柄の上にかかっています。黒スプレーを吹きかけたようになっている控えめカモフラ。はっきりくっきりカモフラ柄のドレス靴は、“やっちゃった”感があって、なんとなく手(足?)を出しづらいのですが、これなら許せます。タッセルのオジサン感もカモフラなら許せるというか、真面目顔なのに心は不良というか。ビシッとスーツ着てるのに、脱いだら体中刺青入ってる、見たいな? ヤ◯ザかそれ? 木型もスマートでいいっすよ。ドゥカルズって、イタリア・マルケの真面目な靴メーカーなんです。先シーズンはスエードカモフラのスリッポンがあったはず。スムースレザーの控えめカモフラってとこがちょっといいなー。扱い店は未定ですが、春からアマンの直営店アスティーレハウスとかでやるのではないでしょうか。 ... 続きを読む
40代にぶっ刺さるニット
テレビゲーム世代です これ、若い人にはわかんないかもですけど1980年に登場したTVゲームの「パックマン」です。ちゃんとドットも入ってます。しかもジャカードで。超なつい! オープニングテーマが聞こえてくるぞー。 エディフィスの展示会で見つけたMONSIEUR... 続きを読む
クルマにひかれない真っ黒スニーカー
こういうのがあるから展示会めぐりは楽しいのです 2015年春夏シーズンの展示会周りがたけなわですが、来春の気になるトレンドのなかから面白そうなネタをいくつか挙げていきたいと思います。 アディダスのスニーカー、真っ黒ですね。色いっぱいのシーズンが続いたメンズファッション界に身を置いていたので、黒って新鮮です。いま雑誌『LEON』でも黒推ししていますけど、モノトーン系のスタイルって、色柄トレンドに背を向けているみたいで、なんとなくお洒落かな、という気がしていました。もともと不良っぽいというか、ロックな色ですよね黒って。メンズクラシックに黒って新鮮ですが、雑誌『MEN’S... 続きを読む