雑誌で書けないクロコの話

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型押しクロコはクロコに非ず

最近立て続けに革モノの取材がありました。カーフも奥深いですが、クロコもこれまた奥深い。成金かバブルなイメージがあるうえに金額的にも手が出ないクロコでしたが、話を聞いているうちに、ひとつ欲しくなってしまいました。

クロコと一口に行っても、シャムワニ、ポロサス、ニロティカス、ナイルワニなど種類があり、なかでもエルメスが使うポロサスとニロティカスは特に高級とされます。で、ポロサスとニロティカス、どちらが上かというと、業界では断然でポロサスなのだそうです。理由は原皮が高いから。使い勝手は、どちらも変わらないし、むしろニロティカスのほうが経年変化が楽しめるそうですが。

ポロサスはスモールクロコともいわれ、体長1mに満たないサイズ(尻尾は除く)。そのため財布やキーケースなど、スモールレザーに適しています。これに対してニロティカスはナイルワニと呼ばれることもあり、体長も大きいため大型のバッグに適しています。体が大きいため、鱗=斑(ふ)が大きいので、一般的にスモールレザーには向かないともいわれますが、斑が大きいのは腹の中心部の革ぐらいで端のほうは斑も小さく財布などに使えるのだそう。つまりスモールレザーだとポロサスかニロティカスだか、わからないことも多いようです。店頭で「これ、ポロサス?」と聞くと、わかってる店員なら顔が青ざめるのだとか。絶対やっちゃダメですよ。

なめし方法も艶々のピカピカに仕上げる方法と、マットな質感に仕上げる方法があります。こちらも一般例ですが、ポロサスはピカピカ、ニロティカスはマットに仕上げることが多いようです。こういってはなんですが、ピカピカのクロコはビニール?と思えるぐらい、プヨプヨのピカピカで、レディスならともかく、男が持つのはいかがなものか、と。男のクロコはマットなぐらいがちょうどいいようです。しかもマットなら、使い込むほどにテカテカのピカピカに光沢が増して、色も深く濃くなっていくんだそう。こういう経年変化は本物の革でないと味わえませんよね。

実際のところ、ポロサスだろうがニロティカスだろうが、大型のバッグなんて数百万円しますので買う機会などないのですが、財布やカードケースにクロコを持つのはよさそうです。なんというか、箔がつくというか、上品な羊の顔をしてるのに、懐から取り出した財布がクロコだと、心のなかに悪魔を飼ってるみたいじゃないですか?

エルメスも結構ですし、ミルザッカニアンとかのクロコダイル専門ブランドもありますが、海外ブランドのクロコはいま値段が急騰中です。ブランドでひけらかすより、クロコの存在感で十分迫力があるので、質の良いものを安く買える方がいいですよね。日本皮革産業連合会という組合に所属しているメーカーが良心的な価格で提供しているそうです。まとまったECサイトは無いようですが、個別に探していくと良さそうなクロコの小物が見つかるはずです。

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