街着のダウンは「インジェクション」方式がおすすめです

都会のダウンは薄くて軽いやつで十分じゃない?

アウトドアブランドの本格的なハイスペックダウンが、通勤に不向きなことはこれまでいろんなところでなんども言ってきたし書いてきました。

モンクレールやカナダグースって、休日に薄手のTシャツ&セーターの上から羽織って外出するのにちょうどいい防寒着ですけど、満員電車と地下街経由で出勤するサラリーマンにはオーバースペック過ぎて暑くて敵わないですよね。

駅まで10分ほど歩く程度の通勤用防寒着には、薄手のインナーダウンがおすすめです。ジャケットやコートの中に着るだけで、十分寒さに耐えられますから。

ほかにラベンハムなどのキルティングジャケットもちょうどいいのでは。

本格ダウンは、真冬のヨーロッパとか、雪国だとか、結構限られると思うんです。

日本の都会に必要ですかね?

ダウンジャケットは2種類あることをご存じですか。

雑な言い方ですが、おおまかに言って、ダウンジャケットには2種類あります。

羽毛を薄生地の内袋に詰めてから外側生地をステッチで区切った部屋に封入する「ダウンパック」方式と、各部屋に直接羽毛を封入する「インジェクション」方式です。

ステッチじゃなくて熱圧着で部屋を分けているタイプもありますよね。最近だとこういうの。

ONWARD ADVANCED SYSTEM

さらに言えば中に封入される羽毛にも「ダウン」と「フェザー」の2種類があって、品質表示タグには必ずその混率が記されています。

フェザー」とは軸に毛羽が生えた水鳥の羽根のこと。

「ダウン」とは軸がない水鳥の胸毛で、ふわふわと軽い毛羽がボール状になっています。

「フェザー」に比べて「ダウン」は希少で値が張します。そのため一般的なダウンジャケットは両者を適度に混合して使われるんです。

「フェザー」を用いる場合、軸がステッチ部分や表生地を突き刺して羽毛が飛び出るのを防ぐためにも「ダウンパック」方式が必須となりますが、軸のない「ダウン」をメインに使えば「インジェクション」方式が採用できます。

インジェクション」は内袋が無いぶん重量が軽く、ダウンジャケットそのもののボリュームを抑えることができます。

ボリュームを抑えたインナーダウンは、ジャケットのインにも着ることができるし、ギュッと押しつぶせばコンパクトに収納できて持ち運びも大変便利

鞄の中にも押し込めるので、訪問先で脱いだコートを手に持つより軽快です。

「インジェクション」方式のインナーダウンは、ダウンの混率が高いので羽毛の飛び出しも少ないし、なにより軽くて温かいんです。最近は「インジェクション」方式を採用したアウターダウンもあります。

肩のこらない軽い着心地は快適で極上。都会の冬のダウンは「インジェクション」方式を指定買いすることをおすすめする次第。

いまセール中なので、チャンスですよ。


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