個人的にはおばちゃんの服のイメージですが。
昨日に引き続き、2年前のトレンド検証シリーズ、「もじゃもじゃ素材を着る」を検証してみます。
ブークレーとかカセンティーノとか、レディスでは一般的だった素材をメンズに用いる傾向は、ザ ジジ、タリアトーレ、ラルディーニの“ジャケット御三家”が牽引することで、ここ数年でかなり定着してきました。もちろん今年も継続していますが、大々的に「ブークレーがトレンドです!」とうたってるところはショップもブランドもあまり見かけませんね。カセンティーノもあれだけ書きまくったけど、今年は「商品としてはあるけど、まぁ欲しい人はどうぞ」といったテンションで、積極的に推されてなかったなぁ。
パイル(テリークロスとも。タオル地のことです)やコーデュロイなども、今秋らしい素材使いですが、一大トレンドとまでなっていないのは、すでにユーザー側に「もじゃもじゃ素材」が定着したからかと。「トレンドキーサード」として、わざわざブチ挙げるまでもないってことでしょうか。
ただし、2年前に見られたモヘア風の「超もじゃもじゃ素材」は、さすがに鳴りを潜めているようで、僕が持ってるこんな超もじゃもじゃコート(↓)は、ちょっとアウトかもしれません。
代わって今秋冬は、英国調の生地が増えているように思います。
英国調って何かというと、ドネガルやホームスパン、ヘリンボーン調のツイードや、複数の色糸を使ったメランジカラーのことです。リアルに英国の機屋が織っているものは少なくて、イタリアのファブリックメーカーが手掛けているものが多いと思います。だから見た目はヴィンテージ風ですが、手に取ると軽くてふわふわしていて着心地も柔らかですよ。
ツイードももじゃもじゃしてるっていえばしてますが、2年前の提案とはちょっと違いますね。