内勤のサラリーマンには、冬用下着より夏用下着が快適 先日、ラグビー日本代表のユニフォームについて話を聞く機会があった。激しい動きに対応するため、ポジションによって3種類のウェアがあると知って驚いたが、大切なのは体の動きに追随する伸縮性と、激しいタックルにも破れない耐久性、そして汗だくになることで濡れたり冷えたりといった不快感を解消する吸水性と速乾性だという。「寒い季節のスポーツに保温性は?」と聞くと必要ないとのこと。そう言えば、極寒の箱根駅伝のユニフォームも、吸水・速乾優先で発熱素材は使われていない。 ワイシャツのなかにヒートテックを着込んでスーツを着て、コートを羽織って電車通勤なんてしたら、2駅も行く間に汗だくになるだろう。地下鉄の駅を降り、会社に直結する地下道を行けば外の寒気にあたるのは家から駅までの行き帰り10分程度だ。にも関わらず「冬=ヒートテック」と刷り込まれている人は少なくない。今年はスキー場がオープンできないほど雪不足な暖冬なのに、延髄反応で朝起きてヒートテックを着るのは考えものだ。 終日屋外での軽作業だったり、よほどの寒冷地では優秀な保温性と発熱性をもつ機能性下着だが、デスクワーク中心のサラリーマンには、ワイシャツの中はゴワつくし、汗をかいたら汗冷えするし、なにより暑くてかなわない。冬山登山に「汗冷えするヒートテックは厳禁」と言われるが、はっきり言おう、都会のサラリーマンにもヒートテックは不要である。 むしろ冬のサラリーマンには夏用の吸汗速乾下着、あるいは素肌にぴったり着られるコンプレッションウェアをおすすめする。汗や湿気を乾かす下着は空気の層を作るので十分温かいし、ゴワつかないので快適だ。ジョギング用の機能性ウェアなら長袖もあるし、会社帰りにジムにも立ち寄れて健康増進。ヒートテックを脱いだほうがいい事ずくめではないか。 ... 続きを読む
サラリーマンよヒートテックを脱げ!
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