「え、手袋ってコーディネートするものなの?」って言われたけど
以前も書いたと思うんですが、昨日と今日とあまりに寒いので手袋必須。そこで気付いたんですが、わりと皆さん手袋に無頓着というか、コーディネートしてないんだなって。まぁ、そもそも防寒第一ですから、軍手じゃなければなんでもいいやってことなんでしょうが、手って結構女性に見られるポイントですからね。靴と同じぐらい、気を使ってほしいものです。
靴と同じように、と申し上げたのは、手袋と靴はセットだからです。どちらも手足の先端を覆うものですので、素材感を統一するとすっきり見えます。たとえば靴が黒の表革のときは手袋も黒のスムースレザー、スエードの茶靴を履いたら手袋も茶のスエードといった具合です。つまり手持ちの靴の革種と同じだけ手袋は持っておかないといけないわけですね。
シューズクロゼットを覗くとあきらかに茶の表革の多い自分は、茶の表革の手袋をメインに使っています。黒のスエード靴のときは、黒のスエード手袋を持っていないので黒ニットの手袋をしています。でも黒の表革靴のときも、同じく黒ニットの手袋。黒の表革手袋を、片方どこかで落としてきちゃったので、せめて色合せだけはしておこう、と。ある意味「ハズし」ですかね。ただし、このときは必ずベルトは黒の表革にします。茶のスエード靴は持ってないので、茶のスエード手袋も持ってないなー。
手袋は大きくわけると2種類ありまして、指部分の縫い目が表に出ているものと、内側で縫われているものがあります。当然ながら、スーツなどビジネスで使うなら後者のシームが表立ってないタイプを。カジュアルのときは表にステッチが見えてるものでもいいと思います。といっても、これも「ハズし」なんて合わせ方もアリなので、スーツに表ステッチの手袋をするのも構わないと思います。そこは厳密に守る必要はなし。
もっというと黒靴に茶の手袋を合わせても構わないわけです。でも、知ってて合わせている人と、知らずに合わせている人では絶対に着こなしに差が出ます。そんなとこまで気にしないよっていう人も、誰か見ている人がいれば絶対に気づかれます。それがどう影響するかはわかりませんが、服装とはいえ男の「隙」は、必ずどこかでほころびます。
お洒落とか身嗜みって、この「知ってるか知らないか、見られてると意識してるかしてないか」で、必ず差がつく不思議なものです。人間関係もお洒落も、小さな「隙」がほころんでいくと、必ずいつか崩壊します。意図して作った「隙」ではなく、気づかないうちの「隙」がトラブルの元。なんでもないようなことが幸せだったと思えなくなっていくんです。