月別アーカイブ: 2016年7月

流行予想の答え合わせ 2 「もじゃもじゃ素材」は今年も着られるのか

個人的にはおばちゃんの服のイメージですが。 昨日に引き続き、2年前のトレンド検証シリーズ、「もじゃもじゃ素材を着る」を検証してみます。 ブークレーとかカセンティーノとか、レディスでは一般的だった素材をメンズに用いる傾向は、ザ... 続きを読む


流行予想の答え合わせ 「ダブカラー」「ピンホールカラー」は来たのか?

2年でメンズスタイルはどう変わったのでしょうか 前回、プリーツパンツが最新トレンドですという話を書きましたが、まだまだほかにも「最新トレンド」というやっかいなヤツがたくさんあります。ざっと書き出してみますと… プリーツパンツ タブカラーシャツ ミリタリーディテール ジャケット・オン・ニット サスペンダー でもってコチラが2014年9月2日に書いた、2年前に最新トレンド 1 タブカラー、またはピンホールカラーのシャツを着る 2 もじゃもじゃ素材を着る 3 柄パンを履く 4 スニーカーもしくはダブルモンク 5 タック入りのテーパードパンツを短めにはく 6 フランネル素材を着る 7 シャツ&ネクタイは柄×柄 これを一個ずつ検証してみたいと思います。まずは1から。 タブカラーもピンホールカラーも、ボタンダウンより一般的ではないかもしれません。当時、早い人が注目して流行らそうとしたんですが、着方がわからなかったんでしょうか、あまり浸透しませんでした。 で、今年はどうなのかといいますと、「今秋はタブカラーシャツがくる!」と言ってるトコロがいくつかあります。ええ、そうなんです2年前とおんなじ状況です。つまりこの2年の間にぜんぜん流行ってないということです。逆に言えばまだまだタブカラーが流行る余地はあるともいえますが。 シャツの襟元がユルんでるのは「リラックスして見える」と書けば聞こえはいいですが、だらしないじゃないですか。襟元はシャツの台襟がぴったり首に吸い付いているほうが絶対カッコいいと思うわけですよ。その点、タブカラーはきちんと第一ボタンまで留めてから、両襟羽根から生えているスナップタブをネクタイのノットの裏側でパチンと留め無くてはならないので、当然ながらシャツの襟元がぴったり閉じます。首元が絞れるのでVゾーンの見え方も変わって新鮮ですし、お洒落に見えるのではないでしょうか。 ピンホールカラーはどうなったんでしょう? 展示会でもあまり見なかったし、話も聞かなかった気が。お店でも見た記憶がないなぁ。その代わりといってはなんですが、クレリックカラーをトレンドに挙げているところがありました。「クレリックなんて、ずーっと売ってるし、もう一般的なんじゃないの?」って思われるかもしれませんが、たしかにここ2年ほどは「みんな着てるし、ちょっと気恥ずかしいかな」って感じがあったのは確かですし。お墨付きを得たようなので、クロゼットからクレリックシャツを引っ張り出してこよと思います。 長くなったので「2」以降はまた次回。 ... 続きを読む


さよならノープリ、こんにちはプリーツ

パンツ戦線異常あり 2年も前の記事なので、当然ながら流行が変わっているわけですが、あれあれ? 「クラシックは流行の移り変わりが緩やかなので、モードやデザイナーズに比べて長く着られる」んじゃなかったっけ? なんだか最近のトレンドと全然違うじゃん、ってとこもあるんだけど。もちろん基本のところは変わってないのですが、大きく舵を切ったトレンドもいくつかあります。 たとえばパンツ。2年前は裾幅20cmから19.5cmに移行してきたぐらいだったのに、いまじゃ17cmとか16.5cmとかもありますし、なによりプリーツ入りのパンツが復活してくるとは。 腰回りにプリーツ(タックともいいますね)が入っていてピタピタじゃなくちょっと余裕があって、シルエットは17cm前後の裾に向かってキャロット型にテーパードしていくパンツが最新のトレンドです。「ミラノじゃ真面目なビジネスマンもプリーツ入りパンツをはいている」とか「パンツ専業ブランドのファクトリーは完全にプリーツパンツ生産体制」とか、煽られる事煽られること。これから発売されるメンズ誌では「プリーツパンツがなくちゃ始まらない!」的な特集記事がいくつもでてくるはずです。 こういう「最新トレンド」は、従来の商品が売れなくなってきた、あるいは従来の品揃えに飽きてきたトコロが、新たな一手として提案するものなので、急に街中にプリーツ入りパンツをはいたひとだらけになることはないですけれど、僕らのような一応ファッション業界人からすると、最先端の人たちに会う取材や撮影で、ノープリーツのパンツはちょっとはきずらいという。 プリーツパンツ買わなくちゃ。 ... 続きを読む