ストリートファッション誌の編集、メンズファッション誌のエディター、ライターとして、20年以上活動してきた私達は2004年にライターオフィス、ZEROYONをスタートしました。10年たっていま、ふと立ち止まって振り返ってみると、2つの疑問が生まれてしまいました。
「10年前のドレスコードが通用しなくなってきている」。クラシックのルール、メンズファッションの基本といわれてきたドレスコードが、現代のスタイルや生活環境にあわなくなってきているような気がします。「すね毛を見せるのは紳士最大のタブー」といわれてきたのに、ジャケットに短パンをあわせたり、「スーツには紐靴が絶対」だったはずなのに、スーツにスリッポンを素足履きしたり。ジャケットの仕立てはより一層軽くなり、パンツのシルエットはますます細く丈も短く、シャツの素材はシャンブレーやネルなどもタイドアップするようになってきました。偉大な先人の服飾知識はリスペクトしつつも、旧態然たるメンズファッションのドレスコードから脱却して、新しいドレスコードを構築していきましょう。
「服を売るための仕掛けをたくさん作ってきたけれど、服を着ていく場所はどこにあるんだろう」。実際のところ、業界人だけが招かれるレセプションパーティ、限られた顧客のためにだけ用意されたVIP待遇、そんなクローズドのファッションシーンを享受できる人はごく一部です。普通のひとたちがお洒落を愉しむのは、星付きレストランに出かけるときか、結婚式の二次会ぐらいしかないのではないでしょうか? 誰もが自由に服を選び、着て、出かけられる場所を作りたいのです。
日本人の日本人による日本人のためのドレスコードを構築して、誰もがお洒落して行く”場所作り”を。たとえば、有名なお洒落紳士を囲んでのお茶会。雑誌でよく見る、お洒落有名人のファッション講義や、ウェルドレッサーとお近づきになれるドレスコードパーティなど、お洒落をして出かけたい場所をたくさん提供していきます。
ぜひ、参加してください。
ゼロヨンラボ 代表 池田やすゆき