雑誌に書けないカルーゾ

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パルマの名門ファクトリー

かつては「ラファエル カルーゾ」と、創業者の名を冠したブランドで展開されていましたが、現在は創業者家系は会社の株式を有するだけで、経営には関わっていないとか。現在、カルーゾ社の舵を取るのは、前ブリオーニ社のCEOであったウンベルト・アンジェローニ氏です。

パルマはハムやチーズで知られる美食の町ですが、かつてはテーラーの町でもありました。イタリア各地のショップやメーカーが、既製服の生産を依頼するのは、パルマという町がナポリやミラノのような仕立てのクセが無く、依頼通りの型紙を引いてくれたからといわれています。そのためイタリア内外からOEMの依頼が多く、著名なラグジュアリーブランドがカルーゾでスーツやジャケットを生産しています。

雑誌では書けませんが、有名なところではLVMHグループです。本体のルイ・ヴィトンはもちろん、最近ではトータルブランドへ舵を切ったベルルッティもカルーゾ製です。イヴ・サンローランや、ポールスチュアートもカルーゾのファクトリーを使用しています。カルーゾで生産されたブランドは、どれも同じ形式の仕様タグが取り付けられるので、チェックしてみればすぐわかるはずです。

少し前までは、エリオポールを運営するインターブリッジという会社が日本のカルーゾの正規代理店でした。いまはカルーゾ社は日本法人を設立して国内展開をしています。クラシックな高級ブランドを多く扱っているファクトリーですが、自社ブランドはいまかなり先鋭的なデザインを展開しており、今季は裾幅25㎝の組下パンツをあわせるコート、ジャケット、ベストまでの4ピーススーツもコレクションにあります。

カルーゾ社のデザイン部門でもっとも重要な人物は、デザイナーやパタンナーだけでなくファブリックデザイナー、マルコ・ジョルナです。

ファブリックデザイナーの彼は、かつて韓国のサムソン社のテキスタイル部門にいた経歴もあるのですが、イタリアのファッション業界ではかなり名の知れた人物で、著名な生地メーカーからのヘッドハントを蹴り飛ばしてカルーゾにやってきました。彼の卓越したセンスと深淵な知識が、カルーゾブランドの強みであることは言うまでもありません

カルーゾ社と並ぶパルマのファクトリーとしては、ジャン フランコ ボメザドリも有名ですが、こちらもジルサンダーをはじめ多くの高級メゾンブランドのOEMで成長したファクトリーです。最近ではエルネストという新ブランドが絶好調で、くつかのセレクトショップをはじめ伊勢丹などで展開していたジャンフランコの名を関したGFBというブランドは、ちょっと今おとなしくしています。


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