靴磨きから始めましょう。

靴を磨きなさい。そして自分を磨きなさい

 カジュアルと同様に、スーツを主体としたドレススタイルにおいて、装いのクオリティを高めたい、と考えている人は結構多いと聞きます。しかし一体ナニから始めればよいのか……、という初歩の問題で行き詰まってしまう人も、コレまた多いのだとか。

 思い当たる人はまず靴磨きから始めてみてはいかがでしょう。道具はそんなに特別でなくても構いません。ブラシと乳化クリームとワックスがあればとりえずOKです。ブラシで汚れを落とし乳化クリームで保湿・保革を行い、要所にワックスを入れて艶を出すため軽く磨けばそれで完成。一足仕上げるのにたった5分ほど。自分で磨いた靴は思い入れも十分なもの。その靴を履くときは、きっと装いにも気をつけることでしょう。靴がピカピカなのにスーツがヨレヨレではやはり具合が悪いモノですから。

 ハンガーにキチっと吊るすことはもとより、スーツにもブラッシングをちょっと……などと思うようになったらしめたものです。スーツのシワに目がいくことで素材や柄にも興味が出てくるはずですし、そうなると改めてスーツを着用したときに、いろいろな視点で自分のスーツ姿をチェックするようになるに違いありません。男の服装術の始まりとは案外そんなもんだったりするワケで、興味を持つきっかけ作りこそ優先事項なのです。

「じゃあ、スーツのブラッシングから初めたってイイじゃん?」。その通り。しかしスーツはブラッシングしても見違えるほどには変わりません。しかし革靴は筆者の見るところ、汚れたままのものを平気ではいている人が実に多い。しっかりした革で作られた靴ならば磨けば5年10年美しくはけるもの。廉価なものでも手入れ次第で意外なほど輝くことに驚く人も多いはずです。キレイな靴が気持ち良かったら、靴磨きが習慣になることは明確です。そしてスーツがシャツがネクタイが……etc,。と言っているうちに、気がつけばいつの間にかドレッサーの仲間入りができているはずです。

 


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